リアルドラゴン桜プロジェクト

自由ヶ丘学園高校

Vol06
2021.11.4
東大生7人と語り、自分が目指す大学や学部を真剣に考えよう!

リアルドラゴン桜プロジェクトの特別授業“東大生座談会”が、11月上旬に自由ヶ丘学園高校でおこなわれました。生徒たちは東大生との会話を通じ、自分がどのような大学や学部を目指すのかを考えます。高校1年生の秋に、将来の進路が明確に決まっている生徒はそれほど多くはないでしょう。東大生のアドバイスや経験談は、生徒が将来を考える際にきっと役立つはずだと、担任の先生も期待しています。座談会の終了後に聞いた生徒の声とあわせ、この日の様子をお伝えしましょう。

行きたい“理由”がある大学を目指そう

今日の座談会は、7名の東大生が、4つにわかれた生徒のグループを1~2人で回る形でおこなわれました。

テーマは、“どんな大学・学部をなぜ目指すのか?”です。その理由を、伊藤講師は次のように語りました。

「ただ何となく決めた志望校のために、人は頑張れません。その大学に合格したとしても、入学後の大学生活に意義を感じなくなる可能性もあります。ですから今日は、ちゃんと“理由”まで含めて志望校を考えましょう」。

「特に今日、一番大切にしてほしいのが“なぜ”です。なんとなく東大に入った人よりも、理由があって東大に入った人の方が充実した大学生活を送っていることを、僕は経験で知っています。それほど、志望校を決める“理由”や“目的”は大切なのです」。

そして伊藤講師は、こうまとめました。

「今日の主役はみなさんです。東大生は、すべての答えを持っているわけではありません。しかし、自分たちの経験をもとに、真剣に、一緒に考えます。ぜひ、参考にしてください。そして最後に、ワークシートに記入をしてもらいます。自分が行きたい大学とその理由を記入してください。東大生がすべてに目を通し、コメントやアドバイスを入れて戻します」。

伊藤講師の熱意あふれる言葉を聞き、生徒たちの表情はさらに真剣なものとなりました。

夢の持ち方と大学選び

こうして始まった座談会の様子を、一部ご紹介します。

生徒:今はまだ、将来の夢が明確にありません。その状態で、どのように大学や学部を選ぶと良いのでしょうか?

東大生:そもそも将来の夢は、難しく考えなくてはいけないものではないと思います。自分が好きだなと思えることの延長線上に、夢が見つかることもあります。だから日常生活で湧き出る“好きだ”という感情を、大切に持ち続けてほしいと思います。

東大生:同感です。たとえば“会社員になる”という夢も、すばらしい夢だと思います。どんな会社に入りたいのか、なぜ入りたいのかを考えれば良いのではないでしょうか。難しく考えすぎないことも、大切だと思います。ただし、その夢が見つかったら、簡単には諦めないでくださいね。

東大生:やりたいことが本当に見つからない場合は、できるだけ良い大学を志望することをお勧めします。なぜなら、将来の選択肢が増えるからです。大学に入って、たとえば海外で仕事をしたいと思ったとします。その時には英語力が必要になります。プログラミングをしたいと思った時に、論理的思考能力が必要になります。こうした力は、良い大学を目指して受験勉強をした時に身についている可能性が高いのです。地味ですが、日々の勉強は無駄ではないことを知っておいてください。

このグループでは、まだ将来の夢が明確に決まっていない時にどうするべきかというテーマで会話が進みました。将来の夢が決まっていないので、大学選びや学部選びができずに困っているという生徒は複数いました。東大生からその状態でもできることをアドバイスされた生徒たちは大きくうなずき、明るい表情に変わったのが印象的でした。

大学の情報を集めよう

別のグループでは、ぼんやりと将来やりたい事はあるものの、大学選びや学部選びで困っている時の対応について話し合われていました。

生徒:大学ではプログラミングを学びたいと思っていますが、大学や学部を決められません。どうすればよいのでしょうか?

東大生:高1でやりたいことが決まっているのは、とても素晴らしいですね。であれば、自分はなぜプログラミングを学びたいのかを考えましょう。将来、プログラマーになりたいのか、SEなどの上流工程もやりたいのか。ゲームの開発をしたいのか、AIの開発をしたいのか。職種や業界によって、進路は変わると思います。自分のやりたいことが絞られてきたら、次に大学の情報を調べましょう。主に工学部や工科大学になるかと思いますが、大学によって学ぶことができる内容は違います。自分の夢を叶えるために、一番良い大学が見つけられるといいですね。

東大生:大学によって得意不得意があるという話は、その通りだと思います。たとえ東大であっても、すべての分野で一番というわけではありません。この分野の研究では東大よりもあの大学の方が優れているとか、この職業に就くにはこの大学の方が人脈があるので良いといった話はたくさんあります。偏差値や名前だけで、大学を選ばないようにしてください。

東大生:やりたいことがぼんやりとでもある人にお勧めの、大学の選び方を紹介します。僕の経験談です。“自分の興味があるキーワード”と“大学”で検索してみてください。検索結果の中に、卒業生が多い大学や、著名な教授の名前などが出てきます。その結果は、きっと大学選びの参考になると思います。

やりたいことがある程度決まっている生徒が多かったこのグループで強調されたのは、情報収集の大切さです。大学には特徴があり、得意・不得意があることを初めて知った生徒たちはみな、驚いていました。

東大生は、こう締めくくりました。「ある先輩の夢は、“とにかく稼ぎたい”だけだったそうです。その先輩は、企業の年収ランキングを調べました。外資系のコンサル会社が上位を占め、東大の経済学部卒の人が多いことがわかったので、その先輩は東大に入りました。そして英語と経営学などを猛勉強し、その会社に就職しました。この先輩の夢は節操がないように思えるかもしれませんが、夢の実現のための大学選びという点では、いまお話したことと同じです。稼ぎたければ、ぜひ東大を目指してください(笑)」。

生徒たちは爆笑しながらも、職業や大学の情報を調べることの重要性を感じたようです。「もっと情報収集をしよう!」という前向きな声が、たくさん出ていたのが印象的でした。

多くの東大生と話すことができた、貴重な時間でした

座談会の終了後、2名の生徒に話を聞きました。多くの東大生と話し、生徒たちは何を感じたのでしょうか? これまでのリアルドラゴン桜の授業についての感想とあわせてご紹介します。

K.N.くん

Q:座談会の感想を聞かせてください
K.N.くん:とても参考になりました。文系や理系、現役や浪人、文転や理転、推薦入学の人までいたので、幅広い視点でアドバイスを頂けたのが良かったです。

Q:行きたい大学は決まっていますか?
K.N.くん:理系に進むことは決めていますが、まだ大学や学部までは決めていません。色々な学部の中から決めることができず、迷っていたタイミングだったので、とても助かりました。

Q:東大生から、どのようなアドバイスをもらったのですか?
K.N.くん:自分は何が好きで、大学で何を学びたいのかをじっくり考える方法を学びました。僕は数学が好きで、大学でも数学を学びたいと思っています。それならば、まずは理学部の数学科で学ぶ内容を調べてみることをアドバイスしていただきました。さっそく情報収集をしたいと思っています。

Q:これまでのリアルドラゴン桜の授業について、感想を聞かせてください
K.N.くん:勉強に対するモチベーションが上がりました。なぜ勉強するのか、どうやって勉強するのかを具体的に教えてもらえる、貴重な機会です。

Q:教わった中で、今でも実践していることはありますか?
K.N.くん:勉強に行き詰まった時には、場所を変えて勉強を続けるという経験談を聞きました。その方法は気分転換にもなるので、実践しています。

K.M.くん

Q:座談会の感想を教えて下さい
K.M.くん:一番印象に残っているのは、東大生は信頼されるという話です。大学によって信頼度が変わったり、対応が変わったりすることはあると聞いて驚きました。あくまで人によるという前提の話でしたが、仕事をする時にも違いが出ることを知ったので参考にします。

Q:なりたい職業が決まっているのですか?
K.M.くん:母の知人にエンジニアの人がいるのですが、その人の話が面白く、技術者に憧れています。だから理系に進むつもりですが、まだ高1ですのでその他の職業のことも調べたいと思っています。

Q:東大生の印象を教えてください
K.M.くん:とにかく話がわかりやすいです。勉強して成績が良くなることは、コミュニケーション能力を高めることにも繋がるのかもしれないと思っています。実際に話をする前の想像とは、まったく違いました。

Q:これまでのリアルドラゴン桜の授業で、一番印象に残った内容は何ですか?
K.M.くん:今日の座談会が一番印象的でした。勉強方法などは、他の機会でも学ぶことができます。しかし今日の座談会では、さまざまな経歴の東大生が、自分の体験談を話してくれました。より幅広い視野で、将来を考えるきっかけになったので、とても感謝しています。

2人は今日の座談会について、さまざまなバックグラウンドと将来の方向性を持った多くの東大生と話せたことが、とても有意義だったと話してくれました。きっと、将来の職業や、大学・学部選択の参考になることでしょう。

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