リアルドラゴン桜プロジェクト

自由ヶ丘学園高校

Vol04
2022.9.25
東大生座談会で、志望大学・学部を決めるヒントを見つけよう

9月25日に、自由ヶ丘学園高校でリアルドラゴン桜プロジェクトの授業がおこなわれました。当日は鳳凰祭(文化祭)が開催されており、授業は来校者も見学ができるオープン・スタイルでの実施となりました。

この日のテーマは、“どんな『大学』・『学部』を『なぜ』目指すのか?”です。大学受験の際に、その大学や学部に行く“自分だけの理由”がないと、充実した大学生活を送ることはできないと言われています。大学卒業後の将来にも繋がる重要な判断なので、1年生のいまから考えようという趣旨です。

授業は東大生座談会という形で開催されました。5名の東大生講師が、小人数のグループにわかれた生徒たちの疑問や悩みに答えます。気軽に質問ができ、とても盛り上がった座談会の様子と生徒の感想を、あわせてご紹介します。

自分が大学に行く“理由”を考えよう

授業の冒頭、布施川講師は生徒たちにこう語りかけました。

「この場にいるほぼ全員が、大学進学を考えていると思います。ただ、志望大学や学部が明確に決まっている人は少ないのではないでしょうか。しかし、この選択はとても大切です。
自分の偏差値を基準に選んだ大学や学部に合格しても、充実した大学生活を送ることはできません」。

「なぜなら、その大学に自分が入った理由がないからです。志望大学に合格するという目標は達成できても、大学で何を学ぶか、将来は何をしたいのかという目標がないと、大学で頑張れないのです。そこで今日は、自分がなぜ大学に行くのかを考えたいと思います」。

高校1年生の段階で、志望大学や学部が明確に決まっている人は多くはありません。自分にも当てはまると思った生徒も多いようで、みな真剣な表情で話を聞いています。

布施川講師はこう続けました。

「ここにいる5名の東大生講師は、受験勉強や大学・学部選びを経験した先輩です。座談会でこの先輩たちの経験談を聞き、自分が志望する大学や学部に行く“理由”を見つけてほしいのです」。

「座談会のルールは、一つだけです。自分が主役になること。少人数のグループに1人東大生が入るので、自分が疑問に思うことを自由に質問してください。質問の内容は、何でもかまいません。勉強方法について聞いても大丈夫です」。

その後、大学を選ぶ時の考え方が解説されました。自分は大学に行って何をしたいのか、将来どうなりたいのかを整理する思考法です。生徒たちは、自分が大学を選ぶ際に重視することは何なのかを考え、ワークシートに記入します。

記入が終わると、座談会がはじまりました。生徒たちは自分の考えを整理したワークシートを手元に置き、東大生が来るのを待っています。

座談会で、東大生に質問しよう!

座談会は、東大生の自己紹介からはじまりました。

車座になった生徒たちに向けて、まずは自分が大学選びの時に重視したことや、大学では何をやりたいと思っていたのかを語り、その後に生徒からの質問に答えます。

その質問は、大きく分けて次のように分類できました。
・大学、学部選びについて
・文理選択について
・具体的な勉強法について
・部活と勉強の両立について
・大学生活について

生徒たちは積極的に質問を続け、あっという間に時間が過ぎていきます。

休憩時間に、生徒の感想を聞きました。その一部をご紹介します。

・大学、学部選びについて
「具体的な将来の職業まで決まっているのが理想だが、決まっていなくても焦る必要はないという言葉にほっとしました。大学生になってやりたいことが変わる可能性があるからだそうです。ただ、分野だけは決めておいたほうが良いというアドバイスが参考になりました」。

・文理選択について
「成績で決めることだけはやめようと言われました。数学が苦手だから文系に進むというのは避けるべきだという話です。文系の経済学部では数学が必要だという話は、そのとおりだなと思いました。それよりも、自分はどの分野に興味があるのかを考えようというアドバイスが参考になりました」。

・具体的な勉強法について
「早いタイミングで基礎を固めることが、一番大切だと言われました。これは普段から先生にも言われていることなので、やはりそうなのかと思いました」。
「英単語の覚え方や、参考書の選び方が参考になりました。あれこれ手を出さず、何回もやることが大切だと言われたので、実践してみたいと思います」。

・部活と勉強の両立について
「毎日、短時間でもよいので勉強を継続することが大切だと言われました。実は部活をしていた東大生の比率は高く、その多くは毎日勉強をしていたと聞き、参考になりました。部活の後で自習室や図書館で勉強をしていた人が多いと聞いたので、これからは学校の自習室を活用したいと思います」。

・大学生活について
「大学の勉強は高校の時とまったく違い、自分の興味がある授業を選択できると聞きました。自分で選ぶので授業の内容は楽しく、その授業をきっかけに将来の職業が明確になることも多いという話が印象に残っています。まずは文理選択や学部選択をしっかり考え、充実した大学生活を送りたいと思いました」。

こうして座談会が終わり、最後に布施川講師はこう語りました。

「座談会を通じ、自分が大学選びや学部選びで何を大切にしたいのかが、おぼろげながらも見えてきたと思います。今日からは、そのぼんやりとしたものを、より突き詰めて考えてください。1年間考え続ければ、さらに具体的になってきます。大学受験までに、ぜひ自分だけの、大学や学部を選ぶ基準を見つけてください」。

生徒たちからは大きな拍手がおこり、座談会は終了しました。この授業をきっかけに、自分だけの大学・学部を選ぶ基準が見つかることを願ってやみません。

座談会で生徒が感じたこと

座談会の終了後、生徒に感想を聞きました。話を聞いたのはY.U.くんです。彼は東大生との会話を通じ、何を感じたのでしょう?

Q:座談会の感想を聞かせてください

Y.U.くん:気軽に東大生に質問できて、参考になる話がたくさん聞けました。特に大学の選び方や勉強方法について、具体的な経験談を聞くことができた点が良かったです。とても貴重な機会だったと感じています。

Q:特に、どのような話が参考になりましたか?

Y.U.くん:勉強方法で参考になったのが、勉強をする環境についてです。だらだらと勉強をしないためには、他の人がいる環境で勉強をするのも良い方法だと教わりました。他の人が頑張っている姿を見ると、自分も頑張ることができるという話です。僕の場合、勉強時間そのものは長く取れていますが、集中力が切れてしまうことがあったので、とても参考になりました。自由ヶ丘学園には自習室があるので、今後はもっと活用したいと思います。

Q:大学選び、学部選びについてはどうですか?

Y.U.くん:理系までは決まっていますが、大学や学部についてはまだ決まっていません。ですので、この座談会はとても良いタイミングでした。特に、大学選びをする時に、自分の考えを3つに分類する思考法が参考になりました。東大生が、自分はどのタイプで、どのような理由で東大を目指したのかを話してくれました。自分も、この方法でじっくり考えたいと思います。

Q:東大生講師について、どう感じましたか?

Y.U.くん:どの講師も、自分の考えをしっかりと持っていると感じました。おすすめの勉強法や学部の決め方について、全員が「自分はこう思う」とはっきりアドバイスをしてくださいました。一方で、「正解は一つではない」と、すべての講師が語っていたのが印象に残っています。自分の考えや意見がないと、そこまで断言できないと思います。僕も将来の進路について、しっかりと自分の意見を語れるように考えていきたいと思います。

Y.U.くんは、「進路について悩んでいたので、座談会での会話がとても参考になりました」と繰り返して語ってくれました。「鳳凰祭で部活の担当があるので行ってきます」という彼の後ろ姿は軽やかで、晴れ晴れとしたものを感じました。彼にとって、この座談会は良いきっかけとなったようです。

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