リアルドラゴン桜プロジェクト

自由ヶ丘学園高校

Vol01
2020.6.6
頑張れば東大も夢じゃない!
これは、みなさんの未来を広げる授業です

今年からリアルドラゴン桜プロジェクトに参加することとなった、自由ヶ丘学園高等学校。これから1年をかけて学んでいくのは、この春入学したばかりの1年生69名です。

最初の授業が行われたのは、6月6日の土曜日。コロナ禍の影響で、生徒はそれぞれの自宅からオンラインで授業に参加することになりました。この記念すべき初授業で、生徒たちはどんなことを学んだのでしょうか? 気になる授業のようすをくわしくご紹介します!

成績は努力に比例して上がる!
「勉強」はとても平等だ

6月6日土曜日、10時30分。パソコンの画面上には、69名の生徒の顔が並んでいます。まずは、これから1年間授業を行う西岡壱成コーチと、今回サポートとして参加した東大生の布施川天馬コーチが自己紹介を行い、いよいよ第1回目のリアルドラゴン桜授業の幕開けです。

「ところでみなさん、勉強は好きですか? コメント欄にコメントしてください」。

画面ごしに、こんな質問を投げかけた西岡コーチ。このオンライン授業では、生徒たちがコメントを書き込むと、それが画面上に表示されるようになっており、みんな積極的に書き込んでいきます。

「嫌い」、「今は楽しい」などの意見が並ぶ、パソコンの画面上のコメント欄。やはり、「勉強は好きではない」という意見が多数を占めているよう。これを見た西岡コーチは、想像どおりという表情を浮かべて、こう続けます。

「やっぱり勉強は好きじゃないという人が多いですよね。実は以前、東大生100名にアンケートを取ったのですが、このときも勉強が嫌いだったという人が全体の7割を占めていました。でも東大に合格してからは、一転して7割の人が、勉強が好きになったと答えているんです」。

ここで、画面上に映し出されたのは、西岡コーチが高校3年生のときの成績表でした。偏差値35と、その結果はかなり惨憺たるもの。西岡コーチも例にもれず、勉強が嫌いで仕方がなかったのだそう。そんな言葉に、生徒たちは意外そうな表情を浮かべています。東大に入れるような人物が、勉強嫌いだったということが、不思議に思えたのかもしれません。

そんな西岡コーチが東大を目指すきっかけとなったのは、

「頑張れば頑張るほど成績は上がる。勉強はとても平等なんだ」
という、高校時代のとある先生の言葉だったのだそう。それから猛勉強の末2浪して、東大に合格したのだといいます。

「今の成績がどうあれ、行きたい大学に行ける能力は全員が持っています。このリアルドラゴン桜授業は、みなさんの未来を広げる授業なのです」。

こうして、授業の冒頭で、生徒たちには無限の可能性があるということを伝えた西岡コーチ。まだ高校に入学したばかりの69名ですが、この言葉はしっかりと心に響いたよう。画面上に並ぶみんなの表情も、いっきに真剣さを増したように見えました。

身の回りの事と結びつければ
勉強はもっと面白くなる

続いて、生徒たちにいくつか具体的な問題が出されました。そのうちの1つが
「みんなが飲んでいる牛乳は、どこでつくられているでしょうか?」という問題です。

西岡コーチの指示にしたがい、予想する産地や理由をコメント欄に書いていく生徒たち。やはり多かったのは「北海道」という回答です。しかし、西岡コーチから発表された答えは、生徒たちにとっては意外なものでした。

「実は牛乳の生産が多いのは、群馬、栃木、茨城、神奈川など、関東近郊なんです」。

これに対して、「北海道から東京まで牛乳を運んだら、悪くなりそう」という鋭いコメントが。
「これはいい答えですね。牛乳は鮮度が大切なため、都会の近くで牛乳をつくることが主流になっているのです」と、西岡コーチは続けます。

このほかにも、

「朝焼けは雨、夕焼けは晴れといわれるのはなぜか」
「シャッター商店街が増えているのはなぜか」

といった問題を次々と出し、生徒に考えさせてゆく西岡コーチ。普段の授業とは違った内容に、みんな遊び感覚で参加できているようで、コメント欄も賑わいを見せます。みんな気づかないうちに、問題を解くこと、考えることを楽しんでいるように見えました。

これらの問題を通して西岡コーチが生徒に伝えたかったのは、身の回りの事と結びつけることで、勉強はもっと面白くなるし、役に立つのだということです。

「数学なんて社会に出てから役に立たないと思う人も多いかもしれません。でも、今人気のユーチューバーは、視聴継続時間や、チャンネル登録数がどう伸びているのか、など
数字を理解していないとダメなんです」。

生徒にイメージがつきやすい例をあげながら、勉強の意義を伝えていく西岡コーチ。
勉強は嫌なものだという概念を塗り替えて欲しい。そんな西岡コーチの想いが、ひしひしと伝わってきました。

授業は聞くものではない
自分から「取りに行く」ものだ

休憩をはさみ、生徒たちには「リアルドラゴン桜」の漫画を読む時間が与えられました。
漫画の内容から読み解けるのは、「成功する人は失敗から学ぶ人だ」というメッセージです。

「コメント欄に、漫画の感想を書いてくださいと」と話す西岡コーチ。これに対して生徒からは、

「ただ勉強するだけではダメだと思った」
「失敗から学べることがあるとわかった」
「ミスには必ず原因がある」

など、さまざまなコメントが書き込まれていきます。短時間で漫画の意図を正しく読み取っている生徒たちに、西岡コーチも感心したようすでした。

続いて西岡コーチは、
「授業を受けるという言葉を英語でどう表現するか知っていますか?」という質問を生徒たちに投げかけます。
さっそく、「Have a class」 「learn」といった答えがコメント欄に書き込まれていきました。

「この答えは<take a class>です」。という西岡コーチ。授業はただ聞くものではなく、自分から積極的に取りに行くことが大切なのだということを、生徒に訴えかけます。

さらに、積極的に授業を取りにいくためには、質問することが重要だと話す西岡コーチ。「僕が偏差値35のときは、まず質問が思い浮かびませんでした」。と当時を振り返ります。質問が難しければ、先生が言うことに相槌を打つ、きちんと笑う。これだけで成績が上がるのだと、生徒たちに伝えました。

さまざまな問題やトピックスを上げながら、
勉強がいかに面白いものか、役に立つものか。
そして、勉強は習うものではなく、自分から学びに行くものだ。ということを
何度も生徒たちの心に訴えかけていきます。

最後は、「なぜ勉強しないといけないのか。自分なりの考えをまとめてきてください」という宿題が出され、最初の授業は終了しました。画面越しの初対面ではありましたが、実体験をベースにした西岡コーチの言葉は、生徒たちの心に強いインパクトを残したよう。コメント欄には、「ありがとうございました」という感謝の言葉が連なります。

「勉強は嫌なもの。一方的に押し付けられるもの」。そんな概念を
「勉強は生活につながる面白いもの。自分から取りに行くもの」というイメージに書き換えることを意図した今回の授業。短い時間ではありましたが、生徒たちの未来の可能性を広げる貴重な時間となりました。
これから1年間かけて、生徒たちの姿がどう変わっていくのか。今後もそのようすをレポートしていきたいと思います。

Copyright © Mita Norifusa / Cork