リアルドラゴン桜プロジェクト

自由ヶ丘学園高校

Vol07
2021.3.8
【先生インタビュー】東大生の体験談を聞くうちに、生徒は東大を特別視しなくなりました

3月8日に、リアルドラゴン桜授業がおこなわれました。この日のテーマは“問題を作ってみよう”です。今回の授業は西岡コーチと、東大理科Ⅲ類1年生の榎本コーチが担当します。また、授業の終了後に、担任の先生のお話を聞きました。リアルドラゴン桜プロジェクトは、生徒にとってどのような影響があったのでしょうか? 授業の様子と合わせて、お伝えします。

問題を作ると、成績が上がります

授業の冒頭、西岡コーチはこう語りはじめました。「今日のテーマは“問題を作ってみよう”です。成績を上げるためには不可欠な、とても重要なテーマです。にわかには信じられないかもしれないので、榎本コーチに聞いてみましょう。榎本コーチは、問題を作っていましたか?」

榎本コーチは「はい、自分で模擬問題を作って、解いていました」と、即答します。

「出来の悪かった僕だけが言っているのではなく、現役で理Ⅲに合格した人が言うのだから、信じた方が良いですよ」。西岡コーチの冗談で教室は盛り上がり、この日の授業が始まりました。

西岡コーチによると、“問題でどう問われるか”がわかるようになると、問題が解けるようになり、成績が上がるそうです。そして、“問題でどう問われるか”がわかるためには、“問題を作る”ことが、もっとも効果的だということでした。

西岡コーチは、こう解説しました。「問題を作れるようになるためには、問題を知らなければなりません。ですから、最初は問題のストックを増やしましょう。参考書や問題集の良いと思う問題を、ストックしていくのです」。

「問題のストックを増やして、何が聞かれるのか、どういう聞かれ方をするのかを意識して勉強をすると、かならず成績は上がります。すでに志望校が決まっている人はすぐに過去問題集を買い、問題のストックを増やし始めましょう」。

その後、事例として面白い入試問題が紹介されました。たとえば“鉄道による貨物輸送量が変化した理由”や、“100世帯あたりの乗用車保有台数が変化した理由”などの問題です。生徒が正解すると、西岡コーチはこう語りました。

「すばらしいですね。日常生活で起きていることや、ニュースで目にすることがある題材も、このように入試問題になります。とても難しい問題ばかりを作る必要はありません。日常生活で気がついたことを題材にして、問題を楽しみながら作ってみてください」。

その後も英語や数学の問題作りのワークを続けた生徒たち。これからも、問題を意識した学びを続けていくことでしょう。

先生の声
アドバンスコース:新福先生

担任の先生に、話を聞きました。最初はアドバンスコース担任の新福先生です。

---リアルドラゴン桜プロジェクトは、生徒にどのような影響があったと感じていますか?

新福先生:さまざまな経験をしてきた東大生コーチの体験談が、生徒にとても刺激になったと感じています。失敗談やお金をかけずに工夫して勉強した話などは、いずれも諦めないで努力をし、結果を出した話です。こうした実話は、生徒のモチベーションアップにつながったと感じています。

---自由ヶ丘学園の生徒は、グループワークで、とても活発な印象があります。なぜ、積極的に意見を交わすことができるのでしょうか?

新福先生:日常の授業でもグループワークをする機会は多いので、慣れているのではないでしょうか。特に本校が力を入れているSTEAM教育では、問題解決のために、さまざまな視点から考える訓練をしています。ですので、話し合ったり意見を交わしたりすることに慣れているのだと思います。リアルドラゴン桜授業は、日々の学びと連動して、深く考えることができる貴重な機会でもありました。

---日常の学びと連動できたことは、すばらしいですね。その他にも日々の学びとの連動を意識したことはありますか?

新福先生:できる限り、リアルドラゴン桜授業で学んだことを、普段の授業でも取り入れるようにしました。たとえば、リアルドラゴン桜授業で入試問題を解くことが多かったので、普段の授業でも大学の入試問題をやったり、東大の入試問題をやったりしました。大学の選び方を学んだ後には、ホームルームで自分の興味がある大学を調べたりもしました。今やっていることが、入試本番につながることを意識できるようにしたかったのです。

---生徒には、どのような変化が起きたのでしょう?

新福先生:問題を解く喜びが生まれました。入学したばかりの頃は、大学入試問題に対して身構えていました。ところがリアルドラゴン桜授業で入試問題を解くことを繰り返すうちに、東大の入試問題だからといって身構えることがなくなりました。正解できるかどうかは別として、入試問題を解くことの敷居が下がり、むしろ楽しんで問題に取り組むようになったことが一番の変化だと思います。

新福先生は、「生徒には無限の可能性があり、自分の夢を諦めさせたくありません。その点でも、リアルドラゴン桜プロジェクトは、とても貴重な機会でした」と語ってくれました。

先生の声
プログレスコース:森川先生

続いてプログレスコースの担任、森川先生にお話を聞きました。

---リアルドラゴン桜プロジェクトの感想を聞かせてください

森川先生:生徒にとって、とても良い影響がありました。入学直後は、さすがに東大は別格だという認識の生徒がほとんどでした。しかし東大生と接して学んでいくうちに、その壁が低くなったのです。その結果、多くの生徒の志望校レベルは上がり、東大を志望する生徒も増えました。

---とても素晴らしい変化ですね。生徒にとって、何が良かったのでしょう?

森川先生:東大生の実体験を聞くことができた点が、良かったのだと思います。東大生のコーチは全員、自分で考え、工夫して勉強していました。漫然と学ぶのではなく、自学自習をしてきた東大生の話は、とても参考になったと思います。

---もっとも生徒に影響があった授業は何だと思いますか?

森川先生:リアルドラゴン桜授業は大きく分けて、学びに対する意識を高めるものと、具体的な勉強法に分けられると思います。私の担当するプログレスコースの生徒は、国公立大学や最難関私立大学への進学を目指しています。この授業で、勉強に対する意識は想定以上に早い段階で高まり、その後の具体的な勉強法を楽しく学んでいました。これは嬉しい誤算です。

---志望校の変化以外に、生徒に起きた行動の変化はありますか?

森川先生:日々の学びとの複合的な結果だと思いますが、大きな変化がありました。まず、積極的に自学自習をする習慣がつきました。質問の回数は明らかに増え、自分で情報を取りに行くようになったのです。また、リアルドラゴン桜授業で学んだ“計画の立て方”を実行している生徒もいます。自分が目指す難関校に合格するためには、逆算すると1年生の最後にこの位置にいなければならない、そのために今日の勉強はこれをここまでやる・・・といった話をするようになりました。また、宇宙物理をやりたいから、東大で学びたいといった、具体的な夢を持つ生徒が増えてきました。自分のやりたいことが見つかった生徒が増えたということは、なにより嬉しい変化です。

森川先生は最後に、「東大志望の生徒が増えたため、私も東大をこれまで以上に意識するようになりました。先日も東大の入試問題を解き、基礎の大切さを再認識したばかりです。私にとっても、とても勉強になった貴重な機会でした」と語ってくれました。

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