リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 目黒日本大学学園 目黒日本大学高等学校

Vol02
2021.6.10
漠然と勉強しても成績は上がらない
成績が上がる思考法を学ぼう!

6月10日に、リアルドラゴン桜プロジェクトのワークが開催されました。この日参加したのは3年生の全クラス、329名です。3年生は年間4回のワークに参加予定で、今回が3回目となります。この日のテーマは“目標達成思考”。ただ漠然と勉強をするのではなく、成績アップにつながる勉強方法を学びます。密を避けて体育館に集まった生徒たちは、明るい表情でワークの開始を待っています。その様子をお伝えしましょう。

良い点って何点?

登壇した西岡講師は、生徒たちにこう問いかけました。

「みなさん、良い点を取りたい時にはどのような行動をしますか?」。

ある生徒が「めちゃくちゃ勉強する!」と答え、会場は笑い声に包まれます。

西岡講師は、こう答えました。

「元気に答えてくれて、ありがとうございます。でも、東大生に同じ質問をすると、『良い点って何点のこと?』と聞かれます。たとえば80点を取るのか、平均点プラス10点を取ればいいのかで、勉強の内容や量は変わります。まずはテスト前に、目標点数を具体的に決めておく必要があるのです。そして次に、その目標点数をどうやって取るのかを考えます。今日のテーマは“目標達成思考”ですが、簡単に言うとこの考え方を身につけようということです」。

西岡講師は続けます。

「実は、東大生はテストで満点を目指す人があまりいません。例えば、ある授業で単位を取るのに必要となる目標点数を自分で決め、その点数を確実に取るための勉強をする人が大半なのです。僕は、東大に入ってからこれに気がつき、驚きました」。

「東大生は、大学入試の時からこの考え方を身につけています。東大入試は5科目ですが、5科目それぞれの目標点数を決めているのはもちろん、大問1は何点をとるか決めている人が多かったのです。この考え方で勉強をすると、効率的であると同時に、自分の成長を把握することができ、成績が上がりやすくなります。夏休みや、その後の受験までの期間でも応用できる考え方ですので、ぜひ身につけてください」。

こうして、今回のテーマである“目標達成思考”を学ぶワークが始まりました。

夏休みの勉強方法

次に西岡講師は、生徒たちに配布された漫画の“リアルドラゴン桜”を読む時間を設けました。漫画では、夏休みにどのような勉強をすればよいかが描かれています。生徒たちが漫画を読み終わると、西岡講師は、こう語りました。

「この漫画で言いたいことは、勉強が予定通りに進まないことはよくあるので、そうならないための勉強方法を考えようということです。みなさんも、“勉強のスケジュールを立てたけれども、何かの理由で遅れはじめ、ついには遅れがひどくなってやる気がおきなくなる”といった経験はありませんか? 僕も高校生の時にいやというほど経験しています」。

西岡講師によると、そもそも勉強には3つのステップがあるそうです。
1:時間を決める
2:内容を決める
3:実行する
の順番です。

「最初にやることは、勉強する時間を決めることです。睡眠時間や、食事や入浴、休憩時間を除いたものが勉強時間です。ここでおすすめしたいのは、本気で集中して勉強した時間をストップ・ウォッチで計ること。実際にやるとわかりますが、意外と集中できる時間は短いものです。一方で、通学途中の電車の中でも集中して勉強することができます。大切なのは、集中して勉強する時間を増やすことなのです」。

「次に、勉強する内容を決めます。ここで大切なのは、具体的に“何を終わらせるのか”を決めておくことです。たとえば“英単語帳を勉強する”ではだめで、“電車の中で英単語を15個覚える”など、明確な目標を立てます。3つのステップの中で、一番重要で難しいのが、この“内容を決める”ことです。思いつきで決めるのは論外ですし、すこし考えただけで決めるのもだめです。そこで必要となるのが、“戦略的な思考法”です。今からそのやり方を学びましょう」。

戦略的な思考法を学ぼう
まずは現状分析から

こうして西岡講師は、戦略的思考法の解説をはじめました。

戦略的思考法にも3つのステップがあり、
1:現状分析
2:理想把握
3:方法論構築
の順に整理をすることが説明されました。この考え方は、乗換案内のアプリをイメージすると理解しやすいそうです。

「みなさんが乗換案内のアプリを使う時、現在地と目的地を入力しますよね? 現在地が現状分析、目的地が理想把握に該当します。そして表示された経路の候補からルートを選択する行為が、方法論構築です。さっそく、実際にやってみましょう。まずは英語の現状分析からです。確認ができたら、オープンチャットアプリに自分のタブレット端末で入力してください」。

生徒たちは、持参した模試の結果などをもとに、英語における自分の現在地を確認しはじめました。壇上のスクリーンには、“英単語が苦手”、“長文読解が苦手”、“リスニングは得意”などの入力結果が並びます。結果を確認すると、西岡講師はこう語りました。

「みなさんの入力結果は、初めてにしては上出来だと思います。しかし残念ながら、まだまだですね。現状把握が大雑把で、具体的ではないからです。慣れるまでは難しいので、とても便利なツールを紹介しましょう。僕たちが作った、“現状分析シート”です」。

紹介された“現状分析シート”は、分野ごとに、漏れなく、細かく整理することができるようになっています。リスニング、長文読解、英単語、文法、英作文などの分野ごとに現在の状況を記入することで、正確な現在の状態を把握することができるのです。また、分野ごとに理由を記入する欄もあります。“英単語は毎日1ページ覚えることを継続しているから得意”、“英文法は基礎ができていないのでいつも迷う”などと記入できます。

生徒たちは、あらためて“現状分析シート”を使い、整理し始めました。生徒たちが記入している間、西岡講師は壇上から降り、生徒の間を回りながら質問に答えます。

「英単語が苦手なのはなぜなのか、その理由を詳しく分析してください。勉強時間が足りない場合と、勉強をしているけれども書いていないなどのやり方に問題がある場合では、その後の対策が変わります。自分ができていない理由を、何度も何度も考えることで、やっと現状を正しく把握できるようになるのです」。

戦略的な思考法を学ぼう
目標を具体的に考える

本日のワークもいよいよ終盤に入りました。

現状把握の次は、理想把握です。ここでは“目標設定シート”を使い、自分はどのような状態になりたいのかを整理します。
・状態の目標(こうなりたい)
・行動目標(こんなことをしたい)
・数値目標(最低ラインの目標・最高ラインの目標)
にわけて整理をすることで、やるべきことが明確になります。

自分の目標を考え、記入している生徒たちに、西岡講師はこう語りかけました。
「正しく現在の状態を把握し、行動目標と数値目標をたてることができれば、とても大きな武器になります。なぜなら、実際に勉強をしたあとで、目標の達成率を可視化できるからです。何ができて、何ができなかったのかが目に見えることで、次に何をすればよいかがわかります。この繰り返しこそが、目標達成思考なのです。次回のワークでは、この振り返りの部分を学びます。それまで、決めた目標に向けて実行すべきことをやりきってください」。

こうしてこの日のワークは終了しました。生徒に感想を聞くと、
・漠然と“良い点数をとりたい”と思うのはだめだということを学び、驚いた
・現状分析がまったくできていなかったので、家に帰ってもう一度やります
・ここまで細かな目標をたてたことはなかったので、とても参考になった
・夏休み前のタイミングで学ぶことができてよかった
などと、前向きな声を聞くことができました。

ワークの休憩時間にも、西岡講師に質問をする生徒が集まっていました。その内容はシートの記入方法や、具体的な科目別の勉強方法などさまざまでしたが、生徒たちの積極的に知識を吸収しようとする姿勢はとても頼もしく感じました。

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