リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 目黒日本大学学園 目黒日本大学高等学校

Vol01
2022.4.11
行ける大学ではなく、行きたい大学へ行こう!

4月上旬に、目黒日本大学高等学校でリアルドラゴン桜プロジェクトが始まりました。プロジェクトに参加するのは高校1年生~3年生の一部で、初回の対象は高校1年生です。緊張した様子でワークの開始を待つ生徒たちは、これからのワークで何を感じ、どのように成長していくのでしょう? 今後1年間、その様子をお届けします。

東大生講師からのメッセージ

この日講師を務める東大経済学部3年生の伊藤講師は、自己紹介を終えると次のように語りはじめました。

「今日は初回のワークなので、このプロジェクトの目的を理解し、勉強をする意味について考える時間にしたいと思います。最初に、皆さんの勉強に関する悩みを教えてください」。

さっそく生徒たちは、オープンチャットアプリに悩みを書き込みます。“勉強しても成績が上がりにくい”、“勉強をする意義がわからない”、“高校は学ぶ科目が多く、不安がある”などの声があがりました。伊藤講師は書き込みを見て、こう語りました。

「みなさんの悩みは、とても良くわかります。僕もそうでした。特に高校1年生の頃は、“勉強はつまらない”、“勉強をやる意義を感じられない”、“勉強を頑張ってもなかなか成績が上がらない”という悩みを持っていました」。

「しかし、そう決めつけるのは、まだ早い。僕も、多くの東大生も、受験勉強をやりきった後はこう思っています。勉強は実は面白いし、勉強する意義というのは大きく、成績は適切なやり方で勉強すれば必ず上がります」。

「このプロジェクトは、みなさんの“未来”を広げるお手伝いをするものです。
 ・みなさんが勉強を“納得し”、“楽しんで”できるように
 ・みなさんの成績が“上がりやすく”なるように
 ・みなさんが“本気で行きたい”と思える大学に行けるように
 ・みなさんが社会に出てからも“活躍できる”ように
私たちはこれから一年間、自分たちの経験を通じて得たことをお伝えしていきます」。

最後に伊藤講師は、次のように想いを語りました。

「このプロジェクトで得た知識や経験を活かし、“行ける大学”ではなく、“行きたい大学”へ行きましょう!」。

勉強は楽しく、役に立つ

続いて伊藤講師は、勉強の意義について語りはじめました。

「さきほど皆さんに勉強の悩みを聞いた際、“勉強の意義がわからない”という声が複数あがっていました。今勉強している内容が、何に役立つのか? 勉強が楽しいというのは本当か?と思う人はたくさんいると思います。そこで今から、僕の体験をもとに、“勉強は役に立つ”、 “勉強は楽しい”という例をお話します」。

伊藤講師は、趣味のバスケットボールを題材に話をはじめました。

「僕は高1の頃、英語のリスニングが苦手でした。これではまずいと思い、一生懸命に勉強をした結果、ある程度できるようになりました。そうすると、英語の点数が上がるだけでなく、趣味にも活かすことができることに気がついたのです。僕が所属していたバスケットボール部では、自分たちで海外の試合の動画を見て戦略を考えたりしていたのですが、最初はほとんど英語の解説を聞き取れずにいました。ところが、英語の勉強に力を入れた結果、こうした動画の解説を聞き取ることができるようになったのです。勉強が、大好きな部活動の面でも役に立つとは思ってもいなかったのでとても嬉しく、さらに英語の勉強が楽しくなったことを覚えています。これはサッカーや野球など、他のスポーツや趣味でも同じだと思います」。

自分の体験談を語った伊藤講師は、最後にこうまとめました。

「勉強をすることで、世界中の人のために役立つことができるというのも立派な勉強の意義です。ただ、もっと身近な、自分のことに置きかえて考えてみてください。勉強を突き詰めると、いつか必ず自分の好きなことにつながり、役立ちます。そしてその結果、さらに勉強が楽しくなってくるのです」。

勉強は自信になる

伊藤講師は続けて、勉強の意義をもうひとつあげました。

「東大生の中には、勉強を徹底的にやりきったことで、自分に自信がついたという人が数多くいます」。

伊藤講師によると、ある人は中学生の時まで、何に対しても自信がなく、チャレンジをすることもなかったそうです。その人は、そんな自分を変えたいと思い、せめて勉強だけは頑張ろうと思いました。そして東大に合格した時、その人の性格は変わっていたそうです。自分に自信がつき、勉強以外の自分の夢に向かってチャレンジをはじめ、その夢を実現させました。また、経験がないスポーツや社会活動にも、積極的に参加するようになったそうです。

伊藤講師は、こう語りました。

「勉強を頑張り、やりきったという経験は、とても大きな自信になります。そしてその自信は、勉強以外のすべてのことに対しても活かされると思っています」。

その後、生徒たちは個人ワークに入りました。伊藤講師は生徒たちの間をまわり、細かくアドバイスをし続けます。

そして最後に、伊藤講師はこうまとめました。

「今、苦手な科目があっても、それは恥ずかしいことではありません。部活やゲームで負けた時の感情は、悔しいとか悲しいというもので、恥ずかしいというものではないはずです。どんなことでも、出来ないことが出来るようになると、楽しくなっていきます。勉強も同じです。まずは、第一歩を踏み出しましょう。そして、行ける大学ではなく、行きたい大学に行きましょう!」。

生徒たちはワークが終わった後も、勉強や大学進学について活発に話しあっていました。その内容は「自分はこの部分を改善したい」、「数学が得意になると、この分野で活かせそうだ」など、ワークで学んだ内容を発展させたものでした。これからの成長が、とても楽しみです。

生徒インタビュー

ワークの終了後、2名の生徒に感想を聞きました。生徒たちは、この日のワークで何を学んだのでしょう?また、リアルドラゴン桜プロジェクトに、何を期待しているのでしょうか?

R.M.くん(写真左) M.H.さん(写真右)

Q:初回ワークの感想を聞かせてください

M.H.さん:あっという間に時間が過ぎたという印象です。講師の話がとてもためになり、集中して聞いていたからだと思います。特に、“行ける大学ではなく、行きたい大学に行こう”という話が参考になりました。私はすでに志望校を決めているのですが、今日の話を聞き、もう一度考え直してみようと思いました。決めていたのはある難関校ですが、本当にその大学で学びたいのかを再考する、とても良いきっかけとなりました。

Mくん:初回ワークは、勉強の心構えを学ぶ時間だと事前に聞いていました。ワークを受ける前に自分の行動を振り返ってみたのですが、これまで真面目に勉強に取り組んできたつもりだったので、特に大きな問題はないという認識でワークに臨みました。しかし、講師の話を聞いて、認識を改めました。もっとも驚いたのが 勉強を突き詰めれば、勉強が楽しくなり、将来につながるという話です。僕はいままで、勉強を楽しいと思ったことはありません。勉強は真面目に努力すべきことであり、その努力によって成績を上げるものだと思っていたのです。何のために勉強をするのかを考え直すきっかけになり、視野が広がりました。このような機会を設けていただき、とても感謝しています。

Qもっとも印象に残った内容は何ですか?

M.H.さん:偏差値30から東大に合格した人の話です。勉強を頑張り、今では何事にも全力で向き合っている姿勢がすごいと思います。受験勉強をすべき時は全力で勉強し、東大合格後もやりたいことに全力で取り組んで、ひとつひとつ夢を叶えている姿に感動しました。

R.M.くん:どんな事でも、突き詰めれば楽しくなるという話です。伊藤講師は、「英語を勉強したら、趣味のバスケットの動画を英語で聞くことができるようになった」と楽しそうに話していました。先程の話と重複しますが、これからは楽しんで勉強ができるようになりたいと思っています。

Q:東大生講師の話を聞いて、どのように感じましたか?

M.H.さん:東大生は住んでいる世界が違うのだと思っていました。しかし授業の中で話してくださった高校生時代のエピソードは、私たちも共感できる普通のものでした。東大生を身近に感じるようになりました。

R.M.くん:学力を上げるために勉強をしているのではなく、興味があることや、やりたいことのために勉強をしていると感じました。勉強が目的になっていないから、主体的に、楽しみながら学べるのではないかと思います。

Q:今後予定されているワークの中で、もっとも学びたい内容は何ですか?

R.M.くん:“大学はどんな場所か”という授業が気になります。大学ではどのような心構えで学び、どのような勉強ができるのかを知りたいと思っています。その情報を得ることができれば、より“行きたい大学”を決める参考になると思います。

M.H.さん:私は英語がすこし苦手なので、“英語の勉強法”が気になります。今年の夏、オーストラリアへ短期留学する予定です。それには間に合わないかもしれませんが、できるだけ英語の勉強をしたいと考えています。

ふたりとも、目黒日本大学中学校からの内部進学生です。そのため大学受験については、かなり前から自分なりによく考えていたつもりだったそうです。しかしこの日のワークに参加し、ふたりとも、「もう一度よく考えたい」と語りました。

「自分が行きたい大学に行くために、このプロジェクトで得られる情報のすべてを活かしたいです」と語るふたりの姿がとても頼もしく、印象に残りました。

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