リアルドラゴン桜プロジェクト

日本大学櫻丘高等学校

Vol 08
2019.9.7
受験まであと半年の3年生に贈る、効果的な勉強法

9月上旬のある日。リアルドラゴン桜プロジェクトに参加している3年生の授業がおこなわれました。今回の授業内容は、受験まで約半年となり勉強も追い込みに入った生徒たちに、この時期にもっとも効果的な勉強法を教えるというものでした。果たしてどのような内容だったのでしょう?また、授業終了後に生徒の感想を聞きました。今日の授業は、どのように受け止められたのでしょう?

特別コーチ2名が
教える勉強法

今回の授業は、普段と違う特別な体制でおこなわれました。今春、東大に合格したばかりの1年生コーチが2名で教えてくれます。彼らは数ヶ月前まで東大を目指して受験勉強をしていたので、より最新の情報や体験談も聞くことができるのです。さっそく2名のコーチをご紹介しましょう。

(写真左)高橋優斗コーチ 文3
出身:岩手県
部活動:陸上部
得意科目:日本史・世界史
趣味:俳句・ピアノ・映画鑑賞

(写真右)安部昌悟コーチ 文3
出身:香川県
部活動:フェンシング部
得意科目:数学
趣味:散歩

自己紹介が終わると、2人はお互いに相手の特徴を話しはじめました。高橋コーチのことを安部コーチは「彼は努力の人で、重要なポイントは500回繰り返し声に出して完璧に覚えたそうです。でも、これはなかなか真似できないし、僕にはできません(笑)。だからもっと普通の人ができる暗記法をお伝えします」と語り、安部コーチのことを高橋コーチは「彼は東大模試で1位をとったこともあり、東大生の中でも極めて優秀です。彼の勉強法は参考になりますし、疑問に思ったことがあればどんどん質問してください」と語りました。

授業の内容は後ほどご紹介しますが、今回の授業は理科・社会などの暗記方法がテーマです。受験直前は暗記科目を集中的に勉強する事が多くなるため、より効率的な暗記方法を学ぶことを狙っていました。2人のコーチは自身の体験談を交えながら、具体的に説明をしていきます。『この公式はすべて覚えなくても、この考え方を理解していればよい』『一見バラバラなこれらをすべて暗記するためには、図を書いて覚えると忘れない』など、実践的な内容ばかりです。生徒たちもコーチの話に触発されたのか、いつにも増して積極的に質問を投げかけます。今回は2名の1年生コーチに加えて先輩の東大生も2名がサポートしてくれています。授業の途中に設けられた休み時間や各自の課題演習の時間には、常に生徒がコーチたちを取り囲んでいました。

人間は忘れる
だから覚え方を工夫しよう

授業の内容を一部ですがご紹介しましょう。冒頭、高橋コーチはこう語り始めました。「これからの期間、特に受験直前は暗記科目に注力しますよね。代表的なのは理科や社会ですが、これらの科目の得点は知識量で決まります。でも、時間は限られている。そこで、効率的に学ぶために、暗記方法を『工夫』する必要があるわけです。これまでの授業でもお伝えしてきたとおり、前提として『論理(インプット)と実践(アウトプット)』が大切です。まずは大体でいいから、大枠をインプットする。次に論理を意識しながら、アウトプットします。この時に細かい部分を意識しながら覚えていく。そして過去問を解いて最適化していく。これが基本です」。

「たとえば積和の公式と和積の公式をすべて覚えなくても、どういう意味を持つのかを理解していれば問題ありません。今までの授業で言い続けてきた『なぜ?を問う』のです。そもそも、人間は忘れる生き物です。エビングハウスの忘却曲線を知っていますか? 20分後に42%を忘れ、1日後には66%を忘れるというものです。だから、最初から細かな点まで完璧に覚えようとしない方が良い。まずは忘れてもいいという意識で、大枠を『理解』するようにします。『理解』するという点が大切です。そして、アウトプットの際に大枠から細部へと意識して覚えるのです。これを何回も繰り返します」。

このように2人のコーチは、科目別の暗記方法から過去問を解く際の意識すべき点まで、細かく具体的に勉強法を説明してくれました。

授業の後半は、各自が過去問などを使って実践しました。生徒たちはできなかった部分をどのように覚えればよいか、次々とコーチへ質問しています。質問をしている生徒たちに、今回の授業について感想を聞きました。
「バラバラなことを丸暗記するのが苦手で悩んでいたので、本当にためになりました。今日から実践します!」
「歴史でいろいろな記憶が混ざって困っていたので質問したら、『ノートをこの観点でまとめれば良い』とアドバイスしてもらえました。助かります」
「どの科目のどの部分の質問にもすぐに答えを言い切ってくれる。さすが、この間まで東大を目指し受験勉強をしていただけあるなと驚きました」

生徒インタビュー:T.I.くん(3年生)
今の僕にとって、一番役立つ授業でした

今日の授業を生徒はどのように感じたのでしょう?もう少し詳しく、生徒に話を聞きました。

「僕は国立大学の理系学部を目指しています。夏休みは数学を徹底的に勉強し、自分では順調に進んでいると感じています。しかし理社などの暗記が必要な科目の勉強はこれからで、焦りもありました。そんなタイミングで今日の授業を受けることが出来て、感謝しています。ちょうど今、僕が困っていた内容なので、タイミングがぴったりで役に立ちました。僕が知らなかった暗記の『工夫』を教えてもらえたので、さっそく今日の勉強から実行します。また過去問も始めているのですが、過去問の解き方や注意点も教えてもらって非常に参考になりました。特に『大学や教授が何を求めているかを意識する』という視点はなかったので、これからは意識して解いていこうと思います」。

生徒インタビュー:K.M.くん(3年生)
今日から実践したい内容ばかりでした

「公立大学の理系学部を志望しています。春にリアルドラゴン桜プロジェクトの授業が始まる前は、正直に言うと『時間がもったいない』と思っていました。受験勉強で忙しくなると感じていたからです。しかし実際に授業が始まってみると、受験に役立つ考え方や勉強方法を次々に教えてもらえたので、いまは楽しみにしています。最初の頃に教えてもらった『英単語は身近にあるものと結びつけると覚えやすい』というアドバイスは役に立ちましたし、実際にいまも実行しています。東大生の教え方も上手だと思います。話が論理的でわかりやすいですし、自然と聞き入ることができるのです。今日の授業も2人のコーチがかけあいのように楽しく説明してくれたので、すっと頭に入ってきました。そして授業内容も役に立ちました。最近は暗記科目の勉強も多く、頭に入ってこないことも時々あったので、今日教えてもらった暗記のポイントは本当に助かります。さっそく今日から実行したいと思っています」。

生徒からは授業内容が自分たちの置かれている状況に合っていて、今日から活用したいという声が相次ぎました。また2人のコーチによる、体験に基づくアドバイスがとても参考になったようです。