リアルドラゴン桜プロジェクト

日本大学櫻丘高等学校

Vol 10
2019.11.16
『本番力』を、鍛えよう!

11月16日に、1・2年生を対象としたリアルドラゴン桜授業がおこなわれました。今回のテーマは『本番力』を鍛えていこうというものです。日々の努力をどのようにしてテストや模試、そして入試本番で結果に結びつけるのか?そのために必要な思考法を学びます。西岡コーチによると1・2年生の今からこの考え方を身につけて行動すると、結果は大きく違ってくるそうです。果たしてどのような考え方なのでしょう。また、生徒はどのように感じたのでしょうか?1年生3名の感想もあわせてお伝えします。

本番を意識し、
数字で考えよう

授業の冒頭、西岡コーチは次のように語りはじめました。「今日のテーマは『本番力』を鍛ようという内容です。『本番力』とは、模試や入試でどうやって少しでも多くの点を取るかということです。過去にこの話をした際、反応はいつも2つに割れました。『いいね!』という反応と、『本質的ではない』という反応です。特に後者は、点数をより多く取るための単なるテクニックだと思った人が多かったのではないかと感じています。しかし、よく考えてみてください。入学試験は合格最低点より1点でも多く取ればよいのです。だからその対策はするべきです。入学試験は本番であり、一回しかチャンスがありません。そこでテストや模試で、訓練をするのです。プロのスポーツ選手は本番で結果を残すために、毎日トレーニングや練習をしています。本番でいい結果を出した時のイメージをして、地道に基礎練習を繰り返しているのです。それと同じだと思いませんか?」。

「実話をご紹介しましょう。ある模試で『いい点を取りたい』と思っている人と、『70点を取りたい』と思っている人がいました。学力はほぼ同じなのに、結果は前者が56点、後者は68点でした。このように、数字を意識すると結果は違ってきます。僕が実際にやっていた例もご紹介しましょう。僕は東大の合格最低点から逆算し、絶対に取りたい各科目の点数や努力目標の点数を決めていました。東大に合格した人で、これをやっていない人を僕は見たことがありません。『この科目の目標は何点だったけど、結果は何点だった』とスラスラと数字が口に出てくるのです。ここまで数字を意識していますか?ということです。だから数字を意識しましょう。『頑張る』という気持ちだけではだめなのです。テストや模試のたびに、何点取ると数字で考えるのです。1・2年生の今からこれを意識すると、本番の入試ではとても大きな違いが生まれますよ」。

問題を解く順番を
考えていますか?

西岡コーチはさらに続けます。「もっと具体的な方法もご紹介しましょう。これはある年のセンター試験で出された問題です。問題数と配点も書かれています。今から、この年の問題を解く順番を考えてください」。生徒たちはそれぞれに考えはじめました。そして、各自の意見を発表していきます。
・1問あたりの配点が高い順に解く
・簡単そうな問題から順に解く
などの様々な意見が出たあと、西岡コーチはこう語りました。

「この問いに正解はありません。しかし解く順番を意識して決めているかどうかが、とても重要なのです。何も考えずに、最初から順番に解くことだけは避けてください。実際にあった話をしましょう。ある年の入試で、東大模試で1位になったこともある人が落ちました。その人はいつも最初から問題を解いていたのですが、この年はたまたま最初の問題が非常に難しい問題だったのです。過去に最初の問題で苦戦することがなかったこの人は、必死になってこの問題を解くのにこだわり、時間配分や心理面でいつもとは全く違う状況に陥りました。そしてこの科目を大失敗したことで、不合格となってしまったのです。過去問と、傾向や難易度が違うことは、ないとは言い切れません。この事例は、そうした場合にどう対処するかまで考えておく必要があることを示しています」。

「ちなみに先ほどの問題をどの順番で解くか、東大生に聞いた結果をお伝えしましょう。
・はじめから長文はきついから、簡単な問題からやって長文は最後にやる
・長文問題を解いて文法を解くことを繰り返すのは頭の切り替えが必要だから、長文をまとめて最初にやる
などの返答がすぐにかえってきました。その答えに正解はありません。しかし、繰り返しますが『決めているか?』が大切なのです。参考までに、僕が決めていた順番もお伝えしましょう。
・最初に、解ける問題を探して解く
・次に、部分点が取れる問題を解く
これは試験が始まったら極力早く、ある程度の点数を確保する事を狙っていたからです」。

「受験までに準備ができることはたくさんあります。ある東大生は試験本番で使う机の大きさを調べ、同じ大きさの机を買ってきて勉強したそうです。そこまでやる人もいます。これは極端な例ですが、準備してきたことはすべて自信につながるのです。本番で問題を開いた時に、準備をしてきて、やることが決まっていれば慌てません。それが『本番力』を鍛えようという事なのです。みなさんは1・2年生なので、準備期間は十分にありますよ」。

このあとも、さらに具体的な『本番力』を鍛えるための講義が続いていきました。

生徒の気持ち
H.U.さん、S.M.さん

この日も1年生のお二人に、リアルドラゴン桜プロジェクトの感想を聞くことができました。H.U.さんとS.M.さんは、2人とも文系大学を志望しているそうです。

・リアルドラゴン桜プロジェクトの授業を受けた感想は?
H.U.さん:「今日の授業もそうですが、毎回貴重な情報を話していただけるので刺激を受けています。西岡コーチ以外の東大生も個性的な方が多いので、毎回楽しみにしています」
S.M.さん:「西岡コーチは生徒同士が話しやすい雰囲気を作ってくれるので、毎回楽しく参加しています」

・学んだ内容の中で、実行していることは?
H.U.さん:「英単語の重要性を教えていただいたので、単語帳の暗記を最初のページから何度も何度も繰り返しています」
S.M.さん:「試験問題の間違えた所を、なぜ間違えたのか確認することが大切だと教わりました。間違えた理由を書き込み、どうすればよいかがひと目で分かるようにしています」

・東大生の印象は?
H.U.さん:「お会いする前は宇宙人のように別の世界の人だと思っていました。しかし実は、基礎をコツコツと勉強する努力家なのだと感じました」
S.M.さん:「私も、もともと才能がある人達なのだと思っていました。でも違いました。努力の量が想像以上だったのです」

・東大生のコーチで印象に残っている人は?
2人:「世界史が好きすぎて、東大に入ったあとガーナに行った人です!私たちは夏休みの課題で世界恐慌に関する問題が出されていたのですが、世界史がとても詳しいこの方に詳しく教えていただきました!」

2人とも将来の夢はあったのですが、リアルドラゴン桜プロジェクトの授業に参加して考えが変わったそうです。色々な話を聞くうちに、もっと広い視野で考えたいと思うようになったとのことでした。

生徒の気持ち
S.K.くん

もう1名、世界史が大好きなS.K.くんにも話を聞きました。

・リアルドラゴン桜プロジェクトの授業を受けた感想は?
「東大生が教えてくれるということだったので、最初は受験テクニックを教わるのかなと思っていました。でも違いましたね。特に前半は、学びの本質的な意味などがメインだったので、とても貴重な時間でした。さらに最近では、今日のように実践的な話も聞くことができます。自分ひとりでは気がつかないことばかりなので、とても役立っています」

・授業で学んだ内容の中で実行していることは?
「英単語です。声に出して覚えるだけでなく、関連する単語も結びつけて覚えるなどの工夫もしています。このように広がりを持つ勉強法に変えたので、1日の勉強時間も長くなりました」

・東大生の印象は?
「皆が感じていると思うのですが、天才じゃなくて努力の人でした。ものすごく深く、よく考えている人たちだとわかりました」

・東大生のコーチで印象に残っている人は?
「世界史が大好きで、ガーナに行った人です。夏休み特訓でかなり長い時間話をさせていただきました。僕も世界史が好きで得意なので、とても刺激を受けました」

一番印象に残っている授業は、「なぜを問う」という最初の頃の授業だったと話すS.K.くん。それ以来、普段の授業でも「なぜを問う」を実行し、深く考えるようになったそうです。