リアルドラゴン桜プロジェクト

日本大学櫻丘高等学校

Vol 12
2019.12.18
自分で考え、自分に宿題を出そう!

12月18日に、日大櫻ヶ丘高校で年内最後のリアルドラゴン桜授業がおこなわれました。テーマは『自分で自分に宿題を出そう』です。生徒はまもなく、冬休みに入ります。まとまった時間をとることが出来る冬休みは、いかに有効活用できるかで大きな差がつきます。そこで冬休みにやるべきことを自分で考え、実行しようというわけです。授業の様子を、2年生の声とあわせてご紹介しましょう。

社会に出ても通用する
自分で考える戦略的思考法

授業の冒頭、西岡コーチから参加生徒全員に、クリスマスプレゼントの消しゴムが配られました。さっそく盛り上がる生徒たちに対して、西岡コーチはこう語りかけます。

「テストも終わり、まもなく皆さんは冬休みに入ります。冬休みは、クリスマスや年末年始のイベントが続きますよね? だからしっかりと計画をたてないと、あっという間に終わってしまいます。一方で冬休みはまとまった時間が取れるため、有効に活用すれば学力を向上させる貴重な機会にもなるのです。そこで今日は、冬休みにやるべきことを整理して計画をたててもらいます」。

「やるべきことと聞いて、最初に頭に浮かぶのは宿題だと思います。まずは宿題について、考えてみましょう。実は、言われたとおりに学ぶのと自分で考えて学ぶのでは、学習効果に10倍の差があるといわれています。受け身より主体性を持つということですね。出された宿題をやる事はもちろん大切です。しかし皆さんのレベルであれば、それ以上の事ができると思っています」。

「この原則は、大人になっても変わりません。ただ言われた事だけをやる仕事は、作業です。自分で考えてやる仕事こそが、本当の意味での仕事なのです。そこで今日は、どうやって考えればよいかをお伝えします。コンサルティング会社などでも使われている、『戦略的思考』法を簡単に説明しましょう。全部で3段階あり、1:理想把握 2:現状把握 3:方法論構築の順番で考えるのです。イメージがしやすいように、皆さんがよく使うスマホのナビを例に説明します。まずは理想把握から。これはゴールを設定するという意味です。ナビでも、まずは目的地を入力しますよね?次に現状把握です。今、自分はどこにいるのか、スタート地点がわからないと一歩も進めません。そして方法論構築です。どのルートで移動するのか? 電車でかかる時間や徒歩の距離などを比較検討して、具体的な方法を決定します。これが決まれば、その通りに第一歩を踏み出し、歩き続ければよいのです。そうすれば、必ず目的地に到着することができます」。

「大人が仕事で使う『戦略的思考』法というと難しそうに聞こえますが、ナビの例だとわかりやすいと思います。皆さんも知らない場所に、ナビを使って行った経験は何度もあるでしょう? だからこの考え方を身につけてほしいのです。勉強も同じです。方法論構築が宿題に該当します。そこで今日は、『自分で自分に宿題を出そう』をテーマにします。3つのステップで、冬休みに自分がやる宿題を、自分で作りましょう」。

西岡コーチは、自分の宿題を自分で作ろうと語りかけました。生徒たちは、『戦略的思考』法のナビの例は理解できるものの、少し不安そうにしています。はたして自分の宿題を作ることは出来るのでしょうか?

シラバスを見て
冬休みの宿題を作ろう!

不安そうな生徒たちに、西岡コーチはこう続けました。「安心してください。いきなりやるのは難しいので、具体的に説明します。まずは配られたシートを見てください」。生徒に、A3のシートが配られます。

「このシートには、さきほど説明した『戦略的思考』法に沿って考えを整理できる表が書かれています。理想把握は大理想と中理想の欄がありますね。大理想にはこの1年間の目標を記入しましょう。志望大学や1年後のテストの点数などです。中理想には、この1ヶ月の目標、つまり冬休みの目標を記入してください。次は現状把握でしたね。今の自分の問題点を、具体的に記入します。どの科目のどの分野が苦手なのか、今回のテストの点数などが該当します。ここまでは簡単だと思います」。

さっそく生徒からは、「このシートだと考えやすい!」といった声が上がりました。西岡コーチは続けます。「ここからの方法論構築が重要です。大方法論の欄には、この1ヶ月で何を勉強するかを記入します。目標と現状の差から考えましょう。中方法論は、一週間で何を勉強するかです。さらに小方法論には、毎日、何を何ページ勉強するかを記入します。これを記入できれば毎日やるべきことが決まり、自分独自の宿題を自分で考えて作ったということになります」。

しかし生徒たちの表情は曇り、方法論を記入するのが難しいという困惑の声が広がりました。

西岡コーチはさらに続けます。「実は方法論の部分が一番難しいのです。仕事でもナビでもここが一番大切で、最も頭を使い、時間と費用をかける部分なのです。でも安心してください。考える材料を用意しています。シラバスというものです。英語や数学から物理や日本史まで、7つの単元でやるべき参考書やスタディサプリの講座をあげて解説しています。これが『単位』です。7つの単元の中から、3つの単元にまたがる『単位』を5つ選んで冬休みに履修してください。すべて日大櫻ヶ丘高校の生徒用に僕が作りました。最初からすべて考えるのは難しくても、この中から選ぶことは出来るはずです。ちなみに、これは大学生になると全員が自分でやることになります。大学ではすべてが選択式授業で、しかもシラバスを読んで自分で決めなければならない。単位を取るための条件もあります。どうせ大学でやるので、今のうちに経験をしておきましょう」。

生徒からは「わかりやすい、これなら出来る!」という声が上がり、シートの記入は授業の終了時刻まで続きました。相次ぐ生徒からの質問に答え、アドバイスを送る西岡コーチ。感想を聞くと、「想像以上にいいですね。シラバスの細かな質問や、参考書籍の質問などが相次ぎました。とても具体的で、よく考えていると思います」と答えてくれました。

こうして、自分で自分の宿題を作りあげた生徒たち。きっと、充実した冬休みを過ごすことになるでしょう。

メモリーツリーで覚える方法は
今でも継続しています

授業の終了後に、2年生の声を聞きました。冬休みを前にした生徒の想いをご紹介します。

S.H.さん

---現在の志望大学とその理由を教えて下さい
都内にある大学の、英文科を目指しています。理由は、ある大学の体験授業で英文学やシェークスピアに興味を持ち、深く学びたいと思ったからです。

---リアルドラゴン桜授業の感想は?
とてもためになっています。いろいろな勉強法を教えていただけるし、実践的です。東大生の方たちが実際にやっていた勉強法なので、最初から信頼することができます。教えていただいた勉強法をやってみて、自分にあった方法を取り入れています。

---実際にやっていることを教えて下さい
2つあります。1つ目はメモリーツリーです。文系は覚えることが多いのですが、ある人物がやったことをメモリーツリーで整理すると、よく覚えられました。やったことの関係性が理解できたからだと思います。ですので、今でもメモリーツリーでまとめることは継続しています。2つ目は、間違えた理由を分類して整理することです。この方法を教えて頂く前は、テスト結果が合っているか間違っているかを確認するだけでした。今は整理して復習することで、より確実に理解できるようになったと思っています。

---東大生の感想を聞かせて下さい
実際に話をする前は、頭が良くて近寄りがたい人たちなのだろうなと思っていました。でも実際にはまったく違いました。どの方も、相談するととても優しく答えてくださいました。数学の質問をした時にもとても丁寧にアドバイスをして頂き、感謝しています。

---最後に、今日の授業の感想を教えて下さい
ちょうど、冬休みの過ごし方を考えなければと思っていました。ですので、タイミングがピッタリでした。自分で考えた宿題もできたので、充実した冬休みを送りたいと思います!