リアルドラゴン桜プロジェクト

日本大学櫻丘高等学校

Vol02
2021.6.19
常に「なぜ」を問うことで
勉強が楽しくなり、成績も上がります

6月19日に、第2回のリアルドラゴン桜授業がおこなわれました。この日のテーマは、“「なぜ」を問うことの意義”です。前回の授業で、“「なぜ」勉強をするのか”を学びました。今回はその続きで、常に「なぜ」と考えることで勉強が楽しくなり、成績も上がるということを学びます。リモートでおこなわれた授業の様子と生徒の感想を、さっそくご紹介しましょう。

丸暗記をしていますか?

この日の授業を担当する西岡講師は、挨拶を済ませると生徒たちにこう問いかけました。

「みなさん、勉強をする時に丸暗記をしていますか?それとも背景や意味まで理解するようにしていますか?」。

生徒たちはさっそく、オープンチャットアプリに返答を入力していきます。丸暗記をするという返答が半数を超えました。

西岡講師は、こう語りました。

「中学までの勉強と、高校や大学での勉強には大きな違いがあります。それは、意味や背景まで理解しているかどうかです。大学入試でも、大学に入ってからの勉強でも、『なぜこうなっているのか?』を考えることが必須となるのです。その第一歩は、自分で疑問を持つこと。ですから、今日は『なぜ』を問うことの意義について学びましょう」。

こう言うと、西岡講師はさっそく問題を出しました。

Q1:プレーンヨーグルトの“プレーン”とは何か?
Q2:なぜ飛行機は“プレーン”なのか?

生徒たちが自分の考えを入力し終わると、次のように解説しました。

「“プレーン”には、平坦・平凡という意味があります。そもそも“プレ”には、平らというニュアンスがあるのです。平凡な味のヨーグルトだからプレーンヨーグルトで、飛行機の翼も平らだからプレーンなのです。自分で疑問を持つと、英単語ひとつにも意味があることを実感してもらえましたか?」。

日常生活で「なぜ」を問う

続いて西岡講師は、配布された漫画のドラゴン桜を読むよう、生徒たちに言いました。

漫画では、生徒たちが学校を出て街を観察し、“なぜ駅や街中の看板に外国語で表記されたものが増えているのか考えよう”という場面が描かれています。そして、その理由は“海外から来日する人が激増しているからだ”というものでした。

生徒たちは漫画を読み終えると、自分の感想を入力しました。
・身近なことにも疑問を持って生活をすると、勉強になるし毎日が楽しそう
・自分が普段、深く考えずに生活をしていることに気がついた
・通学中、目に入るものすべてが学びになると知って驚いた

この結果を見て、西岡講師はこう語りました。

「みなさんの感想は、とても的確で素晴らしいと思います。ここで言いたいことは、世の中のさまざまな物や出来事には理由があるということです。だから、いつでも、どこでも『なぜ』を考えることができます。ぜひ、毎日の生活で『なぜ』を問う習慣を身につけてください」。

「なぜ」を問うことで
成績が上がる!?

いよいよ、本日最後のパートに入りました。

西岡講師は、生徒にこう語りかけます。
「『なぜ』を問う習慣がつくと、成績も上がります。今から問題を出すので、体験してください」。

出された問題は、地球全体の二酸化炭素排出量の経年変化についてです。
示されたグラフは毎年右肩上がりで二酸化炭素排出量が増えているものの、短期的には1年の中で、増減を繰り返しています。問題は、なぜ増減を繰り返しているのか?というものです。

さっそく生徒たちは、自分の回答を入力しはじめました。
・夏と冬では光合成の量に差があるから
・長期休暇で人の移動が増えるから
などの意見が目立ちます。

西岡講師はこう解説しました。

「たくさん正解が出ました。実はこの問題は、東大の入試で出されたものです。素晴らしい考察ですね。一応、簡単に解説しましょう。右肩上がりで増えているのは、世界全体で二酸化炭素排出量の削減対策が不十分だからです。着目すべきは、1年の中で一定の周期で増減を繰り返していることです。多くの方が答えてくれたように、夏は日射量が多いためにCO2の吸収量が多くなり、冬は逆になるのが理由です。このグラフを知らなくても、自分で考える力があれば答えることができることがわかりましたか?」。

その後もペリーが1853年に来航した理由を問う問題などが出され、生徒たちは「なぜ」を問い続けました。

最後に西岡講師はこうまとめました。

「丸暗記では、肝心のテスト本番の時に忘れたら、答えることができません。「なぜ」を理解していると、仮に忘れたとしても答えることができる可能性が拡がるのです。また、知らない問題でも、正解できる可能性が高まります。『なぜ』を理解していると成績が上がるとお話した理由は、ここにあります。今日から、ぜひ『なぜ』を問う勉強をしてください」。

生徒たちはこの日、徹底的に「なぜ」を問うことの意義を学びました。きっとこれからの勉強で、「なぜ」を問い続けていくことでしょう。

生徒インタビュー

リアルドラゴン桜授業の終了後、2名の生徒に感想を聞きました。Y.K.くんとT.N.くんは、この授業をどのように感じているのでしょう? ※感染防止に十分配慮し、写真撮影時のみマスクを外しています

Y.K.くん 将来の夢:国家公務員になり、国民のために力を発揮したい

T.N.くん 将来の夢:薬学部に進学し、新薬を開発することで病に苦しむ人を助けたい

Q:今日の授業の感想を聞かせてください

Y.K.くん:固定概念が覆され、今まで自分が抱いていた常識が変わりました。例えば、街中の看板に外国語が増えたことは、僕も何となく気がついていました。しかし、その理由まで考えたことはありませんでした。
T.N.くん:僕も、今までは普通に日常生活を送っていました。しかし日常生活で疑問を持つことにより、新たな発見があることを知りました。今後は何事にも、疑問を持つ姿勢で生活をしたいと思います。

Q:今日の授業で、一番印象に残った内容は何ですか?
Y.K.くん:今日の授業で学んだ、“プレーン”の意味を考える問題です。ヨーグルトと飛行機の共通点など、考えたこともありませんでした。
T.N.くん:僕も同じです。“プレ”の意味がわかると、それぞれの単語ができた背景まで理解ができる。このような勉強をすれば、とても勉強が楽しくなるのは間違いないと感じました。

Q:東大生講師の印象を教えて下さい
Y.K.くん:経験が豊富で、アドバイスが的確だと思いました。前回の授業で生活習慣の話があり、その内容を参考にして夜型の生活を朝型に変えました。
T.N.くん:勉強しかしていないイメージでしたが、話が面白く、印象が変わりました。

Q:今後の授業で、何を学びたいですか?
Y.K.くん:東大生の生活について興味があります。特に、東大の講義がどのようにされているのかを知りたいです。
T.N.くん:具体的に、どのように勉強をすればよいのかを知りたいです。受験勉強を勝ち抜いた人たちなので、とても多くのことを学べるのではないかと期待しています。

これまでの授業で一番印象に残った話は何ですかと聞いたとき、2人とも「東大に入りたければ、東大に行く理由を持つことが大切だという話です」と答えました。ある講師が東大を目指した理由を、「大好きな声優さんに会う可能性が高くなるから」と話したのを聞き、自分が納得できる大学志望動機を持つことの大切さを感じたそうです。

生徒たちは多くの刺激を受け、勉強や大学受験に対する自分なりの考えを持とうとしていることを感じました。これからの変化が、ますます楽しみになりました。

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