リアルドラゴン桜プロジェクト

日本大学櫻丘高等学校

Vol04
2021.10.2
大学と社会を知ろう!
東大・リクルート紹介&座談会

10月の初旬、リアルドラゴン桜特別授業が開催されました。“東大・リクルート紹介&座談会”と銘打たれた特別授業の目的は、“大学と社会を知ろう”というものです。高校から大学への繋がりや大学から社会への繋がりを知ることで、自分の未来を考えるきっかけになってほしいという想いで開催されました。

授業の後には座談会が開催され、東大生とリクルートの社員が生徒たちの質問に答えます。生徒たちは東大生や社会人の生の声を聞くことで、何を感じるのでしょう? さっそくこの日の様子をご紹介します。

大学を知ろう!

最初のパートは“大学を知ろう”です。東大2年生の永田講師は冒頭、生徒たちにこう語りかけました。

「今日の目的は2つです。最初のパート“大学を知ろう”では、高校と大学の繋がりを学び、大学生の日常を知ってもらいます。次のパートは“会社を知ろう”です。こちらは大学と社会に出た時の繋がりを学び、リクルートを例に、社会人の日常を知ってもらいます」。

「今日の特別授業は、とても貴重な機会だと思います。僕は高校生の時に大学のことを学ぶ機会はありましたが、社会人の日常を知る機会はありませんでした。だから、とてもみなさんは恵まれていると思います。高校生の時から高校と大学の繋がり、あるいは大学と社会に出た時の繋がりを意識できると、チャンスはとても広がると思います。自分の未来を考える、いい機会になることを願っています」。

こうして“大学を知ろう”のパートがはじまりました。永田講師はまず、大学と高校の違いを解説しました。主な例をご紹介します。

■大学の時間割は自分で作る
・高校では学校で決められた時間割がほとんどだが、大学では自分が学びたい授業を選び、時間割は自分で作る
・つまり、自分は何を学びたいのかを考える必要がある
・時間割を作ることで、大学に入ってすぐに高校と大学の本質的な違いを知ることになる

永田講師は自身の時間割を紹介し、「大学に入ってすぐに、受け身の高校時代と自分で考える大学の違いを痛感することになります」と、学びに対する姿勢が高校と大学ではまったく違うことを紹介しました。

■学びの場所が広くなる
・そもそも、ほとんどの大学の敷地は高校よりもはるかに広い
・東大の敷地は、東京ドーム6973個分に相当する
・その敷地で、数え切れないほどの研究や各部の授業がおこなわれている

永田講師は、敷地がとても広いだけではなく、どこでも学べることを大学に入ってから知ったと語りました。そして世界全体が学びの場で、敷地の外でも学ぶことができると強調しました。

■勉強の目的が変わる
・高校までは「受験」というゴールがあり、合格を目指す勉強だった
・大学は自分が学びたいことを“極める”場所

永田講師は大学の友人に、なぜ勉強をするのか聞いたそうです。その答えはさまざまで、
・知的好奇心を満たすため
・弁護士など、特定の資格を取るため
・環境問題などの解決策に必要な知識を得るため
など、人によってまったく違ったと言います。

永田講師はこう語りました。
「これこそが、大学と高校の一番大きな違いです。大学では『勉強しなさい』と言われることはありません。自分が興味を持ったことを学ぶ場所なのです」。

その後も、永田講師による解説は続きました。その内容は勉強だけでなく、大学生活にも及びます。自身の経験談として長期インターンを例にあげ、大学生の時から企業で働くことで社会を知ることができ、経験を積むことができるメリットを語りました。

そして最後に、こうまとめました。
「大学とは、やりたいことをやる場所です。もし自分のやりたいことが決まっていなければ、それを探しに大学へ行きましょう。自分のやりたいことが決まっていれば、それを実現するために大学で学びましょう。今のうちから、大学で何をしたいのかを考えることがとても大切なのです」。

「みなさんにしてほしいことは、2つです。今から大学でやりたいことを考えることと、その大学に行けるように勉強をすることです」。

こうして、“大学を知ろう”のパートが終わりました。生徒たちは、大学は自分のやりたいことを学ぶ場所で、今のうちから何を学びたいかを考えることが大切だというメッセージが理解できたようです。「この後の座談会でもう少し詳しく聞いてみよう!」という声が複数あがっていたのが印象的でした。

社会を知ろう!

続いては“会社を知ろう”のパートです。講師を務めるリクルート社員の田福さんは、次のように語りかけました。

「みなさんはまだ高校1年生です。社会人になるのは、まだまだ先だと思っている人がいるかもしれません。しかし、突然社会人になるわけではないのです。大学生の時から意識すべきこと、さらに言えば高校生の今から気をつけておくべきことがあります。今日は、その繋がりについて考えていきましょう」。

田福さんはこう言うと、クイズを出しました。

問題:56万人とは、何の数字でしょう?

答えは大学卒業予定者で、そのうち77%にあたる43万人が就職をする人数です。
田福さんはこう続けました。

「この43万人の就職活動が、就活です。多くの人にとって、大学入試の次にやってくる、とても重要なイベントです。この就活は、実は大学受験ととても似ているのです」。

就活の大きな流れは
エントリーシートの記入・提出→筆記試験→面接→内定
です。

「エントリーシートは大学受験の願書と同じです。自分はこんな人だとPRします。適性検査は筆記試験と同じです。一定の基礎学力を求められます。面接も受験で必須の大学や学部がありますが、それと同じです。質問を理解し、的確に返答する力が必要になります。このように大学受験と就活は、流れや求められる力がとても似ているのです」。

田福さんは、就活についてこうまとめました。

「就活で大切なことは2点です。まず1点目。一定の学力は必要だということです。人気のある企業だと、物理的に全員と面接することは困難です。学力によって審査がおこなわれるケースがあることは事実です。2点目は、その会社でなぜ働きたいのか、その理由を明確にしていることです。その答えは、自分で考えるしかありません。働く理由が明確な人ほど、仕事を頑張ることができるはずだと企業は考えます」。

「ここで大切なのは2点目の、その会社で働きたいと考える理由です。難しいと思うかもしれませんが、今までのリアルドラゴン桜授業の中に、とても参考になるヒントが隠されています。それは“なぜを問う”です。様々な物や出来事には理由があるので、その理由を考えようという内容でしたが、それを自分に向けるのです。自分の内側の、心のなぜを問うことが、とても大切なのです」。

最後に田福さんは、「高校1年生の段階で、いまお話をした内容に気がついている人はほとんどいません。高校の3年間と大学の4年間で合計7年間、なぜを問い続けることができれば、とても大きな差となります」。

その後、社会を知る一例として、リクルートのサービスやリクルート社員が大切にしている考え方などが紹介されました。まだまだ先のことだと思っていた就活や社会人の生活が、実は高校1年生の今と繋がっていることを生徒たちは学んだようです。

座談会で疑問をぶつけよう!

最後のパートは座談会です。4名の東大生と6名のリクルート社員が、生徒たちの疑問に答えます。生徒からは、とても多くの質問がありました。ここでは、特に質問が多かった勉強や受験、大学生活に関する質問の一部をQ&Aでご紹介します。

Q:ドラゴン桜のように偏差値の低い高校から東大に合格した人は、本当にいるのですか?
A:本当にいます。仲がいい友達2人は、どちらもその高校で初の東大生となったそうです。普段から努力家で、大学でも真面目に勉強していて尊敬しています。

Q:高1の時に、1日何時間勉強していましたか?
A:平日は部活が終わってから家で2時間くらい、休日は5~8時間くらいでした。
A:部活が終わってから、家で1.5時間くらいです。野球部で疲れていたので平日は短い時間でしたが、勉強時間がゼロの日は作らないようにしていました。
A:私も部活で平日は帰宅時間が遅かったのですが、必ず勉強時間を作っていました。東大に入ってから友達に聞いても、短時間でも毎日勉強をしていたという人が多かったです。

Q:集中力が切れた時にはどうしていましたか?
A:勉強する場所を変えるか、姿勢を変えるか、短時間の筋トレで体を動かしていました。
A:本当に疲れていた時は、仮眠を取りました。集中力が切れた状態で長時間勉強するよりも、頭がすっきりするので効果的だと思います。

Q:参考書の選び方を教えて下さい
A:僕は89冊の参考書を買いました。その失敗談として聞いてください。有名な参考書は、どれもすごいと思います。だからどれでも良いので、自分に合う1冊を見つけて徹底的に使い込むことをお勧めします。
A:僕も有名な参考書を、各科目1冊だけ買いました。それを徹底的に何回も読み直しました。

こうして特別授業は終わりました。東大生や社会人の生の声を聞き、生徒たちは大学生活や社会に出てからの生活で、大切にすべきことを学んだようです。高校生活は自分の将来につながる期間だと理解し、きっと充実した時間を過ごすことでしょう。

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