リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人誠恵学院 誠恵高等学校

Vol01
2020.6.26
行ける大学ではなく、行きたい大学に行く
そして自分の夢を実現しよう

6月26日に、今年で2年目となる2020年度のリアルドラゴン桜授業がいよいよ始まりました。今年度の参加者は1年生が4名、2年生が4名、3年生が2名の合計10名です。1年生の4名と2年生の2名は、今年度から参加します。新型コロナの影響で、オンラインでの開催となった初回授業。生徒たちは誠恵高校の教室から、講師の西岡壱成コーチは東京から参加します。慣れないリモート授業は、うまくいくのでしょうか? そして生徒たちは何を学んでいくのでしょう?

本気で勉強をして
自分の夢をかなえよう

授業の冒頭、西岡コーチは画面に映る10人の生徒たちに、明るくこう語りかけました。「昨年も参加していたみなさん、お久しぶりです!そして今年から参加するみなさん、はじめまして! いきなりですが、質問をします。みなさんは勉強が好きですか?それとも嫌いですか? チャットで答えてください」。

「昨年から参加している人は、好きと答えた人が多いですね。今年から参加する人も、どちらかというと好きという人が何人もいますね。これはすごいことです。すべての学校でこの質問をしていますが、嫌いと答える人が圧倒的に多いです。でも、実は勉強とは楽しいもので、とても役に立つということを今日はお伝えします。勉強が好きな人も、あまり好きではない人も、あらためて勉強の意味を考えてみましょう」。

西岡コーチは嬉しそうな表情で、こう続けます。

「まずは自己紹介をします。ぼくの名前は西岡壱成で、東大生です。東大生ではありますが、小さな頃から勉強ができた学生ではありません。僕の偏差値は、高校2年生の終わりで35でした。いじめられっ子で、何をするにしてもやる気がおきない高校生だったのです。そんな状態からがんばって勉強をして、やっと東大に合格した人間です」。

「勉強を本気でがんばるようになった、きっかけをお話します。ある日、高校の先生に『おまえは、中途半端な今のままでいいのか?』と聞かれました。僕が『いいんじゃないですか?』と答えたら、めちゃくちゃ怒られたのです。自分の可能性を信じていないことを、とにかく怒られました。『人間は、本気でやれば何でもできるんだ!』と」。

「でも、勉強もスポーツもできなかった僕には、やりたいことがありませんでした。すると先生は『だったら東大に行きなさい!』と言ったのです。偏差値35で行けるわけがないと思いながら、先生にその理由を聞きました。すると先生は『勉強は、体格や才能の影響を受けない。努力した分だけ、結果に現れるから平等だ。そして勉強の世界で、最高峰は東大。だから東大を目指し、努力してみなさい』と言いました」。

「僕はこうして本気で勉強をはじめ、2浪はしましたが東大に合格しました。進学コースのみなさんは、まちがいなく当時の僕より成績が良いはずです。だから、みなさんの将来には無限の可能性が広がっているのです。行ける大学ではなく、行きたい大学に行きませんか?そして自分の夢を実現しませんか?本気で勉強をすれば、結果はついてくることを僕が証明しました。だから、僕を信じてください」。

西岡コーチの熱い言葉を聞いて、生徒たちの目がさらに輝き始めました。

勉強は楽しいもので
社会に出てからも役に立つ

西岡コーチは続けます。

「将来の夢を実現するために、勉強が大切だと理解できたとしましょう。しかし、勉強がつまらなくて辛いものだと、毎日続けられないですよね? そこで次に、勉強は楽しいもので、社会に出てからも役に立つのだということをお話します」。

そう言うと、西岡コーチは問題を出しはじめました。
「みなさんが飲んでいる牛乳は、どこでつくられたものでしょう?チャットで答えてください」。

生徒たちは次々に答えを書き込みます。答えを確認し終わった西岡コーチは、解説をはじめました。

「北海道という答えが多かったですね。皆さんの学校がある沼津市で売られている牛乳の多くは、静岡県で作られています。首都圏で売られている牛乳の場合は、群馬県や栃木県、そして茨城県などで作られます。牛乳の消費期限が短いため、できるかぎり輸送時間が短い場所で作るのです。じつはこの問題は、センター試験で出されました。でもこの内容は、小学生の時に『近郊農業』として習っているのです。今日の帰りに、牛乳の製造地を調べてみてください。このように、勉強したことは日常生活にもつながっているのです」。

「もう一問、やってみましょう。1570年にベルギーで作られた世界地図を見て、現在の地図と違いが大きい地域について、その理由を述べてください」。

生徒たちが次々に答えます。
・ヨーロッパはある程度正確---近いからよく知っている
・アジアは雑でごちゃごちゃ---遠くて行ったことがない
・南極大陸がめちゃくちゃ大きい---理由はわからない・・・
といったコメントが書き込まれました。

「いいですね。この問題は、400年から500年前に、ヨーロッパのベルギーで作られていることがポイントです。だから近くのヨーロッパはかなり正確に描かれていて、遠くて行きにくい場所は正確ではなくなっています。みなさんの指摘どおりです。では、南極大陸が大きいのはなぜでしょう?氷があって行きにくいからという面もありますが、それだけではありません。当時、ベルギーの人は地獄が寒いところだというイメージをもっていました。南極大陸はとても寒いので、とても怖いところが広がっていると思っていたのです。この理由は知らなかった人がほとんどだと思いますが、多くの書物などで触れられています」。

「このように勉強をしていると、その過程で興味深い話が色々とでてきます。そうすると、自然に面白くなりませんか?牛乳の例のように、学べば学ぶほど、世の中のことが理解できるようになります。すると、さらに世の中のことを知りたくなる。こうして、さらに勉強を楽しみながらするようになるのです」。

「さらに、勉強をすると世の中に出た後も役に立ちます。PDCAサイクルという考え方を知っていますか?計画して、実行して、確認をして、だめなところは対策を打ってまた計画をする・・・というものです。この考え方は、世の中に出たあとに仕事でよく使います。みなさんには身近なものでないように思えますが、実は勉強と同じなのです。学習の計画を立てて、勉強をして、テストなどで間違えたところを確認して、もういちど勉強する。同じだと思いませんか?受験勉強で頑張っていると、この能力が自然に身につくのです。役に立つと思いませんか?」

その後も西岡コーチは様々な問題や事例をもとに、勉強が楽しいもので社会に出てからも役に立つことを伝え続け、初回の授業は終了しました。

生徒たちは真剣に、そして積極的にすべてを吸収しようという姿勢で授業に臨んでいたように感じます。

初めて参加した
生徒たちの想い

授業の終了後、今年から参加することになった生徒にインタビューをしました。新メンバーは、なぜリアルドラゴン桜授業に参加したのでしょう? そして最初の授業で、何を感じたのでしょう?

進学コース 2年生
S.D.くん

この授業に参加した理由を聞かせてください
---昨年の授業内容を参加者から聞いて、ずっと参加したいと思っていました。ですから初回授業を受けることができて、心からうれしく思っています。

待ち望んでいた初回授業の感想は?
---西岡コーチが想像以上に明るく楽しい人だったので、あっという間に時間が過ぎました。勉強だけでなく、人生の中で役に立つ話をたくさん聞けた事がうれしかったです。

特に印象に残った話はなんですか?
---日常生活の中でも、たくさん学ぶことができるという話です。僕は英語がすこし苦手なのですが、なるほどと思いましたしモチベーションが上がりました。

将来は経営コンサルタントになりたいと語ってくれたS.D.くん。念願の授業に参加できて、喜びに満ちた表情で答えてくれました。

進学コース 2年生
Y.I.くん

なぜ、この授業に参加したいと思ったのですか?
---本気で勉強して、やりたい仕事をしたいと思ったからです。

具体的に考えている将来があるのですね?
---はい。将来は医療関係の道に進みたいと思っています。そのために、医学部を目指しています。医学部はどこも難関なので、本気で勉強をしたいと考えました。

初回授業の感想は?
---西岡コーチが、東大生というイメージとは違って明るい人だったので、驚きました(笑)。内容も多岐にわたり、刺激がたくさんありました。

一番印象に残っている内容は何ですか?
---勉強では『言い訳』が大切だという話です。僕は、言い訳はしてはいけないものだと思っていたのですが、意図を聞いて納得できました。

Y.I.くんは最後に、次回以降の授業も本当に楽しみにしていますと語ってくれました。

ふたりとも、今年度のリアルドラゴン桜授業の開始を待ちわびていました。そして初回授業では、多くのことを学んだようです。異例の形となったリモート授業も、特に問題はないと語ってくれました。生徒たちの、これからの成長を見るのが楽しみです。

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