リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人誠恵学院 誠恵高等学校

Vol05
2020.12.18
常に“問題”を意識して勉強しよう

12月18日、年内最後のリアルドラゴン桜授業がおこなわれました。テーマは“問題”です。普段から“問題”と向き合うことで理解が深まるという趣旨です。また、問題を作ると成績があがり、その秘訣は“説明”にあるといいます。はたして生徒は“問題”と向き合い、“説明”することができるのでしょうか?

“問題”を作ると、成績が上がる

授業の冒頭、西岡コーチはこう語りました。

「みなさん、こんにちは!今日のテーマは“問題”です。入試では、問題が出題されます。みなさんが教科書や参考書で勉強した内容の問題が出て、その問題を解くことができれば合格します。入試では、問題を解くことがすべてなのです。当たり前のように聞こえますが、実はとても重要なことだと気がつきましたか? 普段から勉強の時に、『この問題が出たら、自分は解けるのだろうか?』と考えていることが大切なのです。ですから今日は、この“問題”について考えていきましょう」。

西岡コーチは“問題”の重要性を語ると、さっそくワークを始めました。第一問は『Orderを使った問題を作ろう』です。いきなりこれだけでは難しいので、2つのヒントが出されました。
・主な訳:順序、語順、整理、整頓、整列、状態、調子、(社会の)秩序、治安
・熟語の例:in order (for A) to do(Aが)…するために,…する目的で

さっそく生徒たちは、自分が考えた問題を端末に入力していきます。ある生徒は、次のような問題を考えました。
・「out of order」「be broken」「not working」の違いを答えよ。

西岡コーチはこの問題を見て、こう絶賛しました。「すばらしい問題です。似たような日本語訳に思えますが、使われる場面が異なり、意味が違う点がすばらしい。これは良い見本です。このように、一つの単語でも、無限に問題を作ることができます。実際に東大の入試問題でも、このOrderを使った問題が出されました」。

その後西岡コーチは、実際に出された東大の入試問題を紹介し、解説しました。「この東大の問題は難しいですよね。同じOrderという単語を使って、ここまで難しい問題を作ることもできるのです」。

「どう問われるかを考えて想像力を働かせると、必ず成績が上がります。ですから、何が問われるかを常に考えながら勉強しましょう。そして、問題のストックを増やすことを意識してください。たとえば参考書で面白い問題を探し、友達と何が面白いのかを考えるのも良いでしょう。常にこれは問題に出そうだと思って勉強すると、その差はとても大きなものになります」。

生徒たちは“問題”を作る重要性を理解したものの、自分が実際にできるかどうか、まだ少し不安な様子です。

“説明”ができれば、問題が解ける

西岡コーチは続けます。「問題作りは、机の上で勉強をする時にしかできないものではありません。日常生活の中で、いつでも、どこでもできるのです。しかし今、みなさんは『問題を作るのは難しい』と思っていることでしょう。そこで今から、問題を作る時のヒントを説明します」。

「入試問題の本質は、説明です。大学から説明を求められるのが、問題だと言えます。つまり、説明ができれば問題が解けたことになります。ですから、説明ができるようになることが大切です。いまから、説明ができるようになるワークをしましょう」。

「正しい説明ができるようになるには、正しく理解できている必要があります。みなさんは、次のような質問の説明ができますか?」。西岡コーチは、次のような問題を出しました。
・織田信長ってどういう人物?
・江戸時代ってどういう時代?
・サイン・コサインって何?

簡単そうな問題ですが、説明を端末に入力し始めた生徒たちの手は、途中で止まってしまいました。西岡コーチはこう続けます。「わかりやすく説明することの難しさが、実感できましたか?正確に、深く理解できていないと、説明することは難しいのです」。

「わかりやすく説明をするためのテクニックがあります。代表的なサンドウィッチ法を紹介しましょう。概要・詳細・総括で説明する方法です。概要と総括で要点を語ります。これらで詳細を挟むのでサンドウィッチ法と呼ばれています。この方法を使って、説明をしてみましょう」。

こうして、サンドウィッチ法を使った説明のグループワークがはじまりました。最初の問題は、
・誠恵高校ってどんな高校?
・あなたはどんな人?
です。

生徒たちはサンドウィッチ法を使い、説明を始めました。「詳細のところで理由がうまく説明できないのは、具体的な情報を知らないからだとわかった」などの声があがり、手応えをつかんできたようです。西岡コーチは「うまく説明できた人は問題を作ってみましょう」と、生徒たちに伝えました。

ある生徒が、次のような問題を作りました。
・誠恵高校の先生はとてもフレンドリーで生徒は個性豊かな理由を、誠恵高校の歴史をもとに考えなさい

西岡コーチは「とても良くできた問題です。誠恵高校の現在の特徴を把握し、過去の歴史を知っていないと、この問題は解けません。入試問題と、本質的に同じです。その点がすばらしいと思います」と、感想を述べました。

最後に、『自分の好きなテーマについて問題を作ってみよう』という宿題を出した西岡コーチは、この日の授業をこうまとめました。

「問題を作ることは、最初は難しく感じます。しかし、問題を意識し続けて勉強をすると、必ず成績は上がります。今日からは、“問題”と“説明”を意識して勉強をしてください」。

問題を作る意味を学んだ生徒たちは、きっとこれからの勉強に活かしていくことでしょう。

生徒

授業の終了後、1年生のK.O.くんに話を聞きました。

---リアルドラゴン桜授業に参加した理由を教えて下さい
K.O.くん:大学受験に役立つと思ったからです。東大生から直接教わる機会はめったにないので、とても貴重な場だと思いました。

---授業を受けた感想を聞かせてください
K.O.くん:実は、本を読んだり親から聞いたりして、すでに知っている内容が多くありました。内容が薄いという意味ではありません。逆に、本当にその内容が重要なのだと理解できました。また、自分がすべて実行できているわけではありません。ですから、何ができていないのかを再確認する意味でも役立っています。

---特に印象的だった授業はありますか?
K.O.くん:ただがむしゃらに努力をするのではなく、正しい方法で勉強をしようと教わった時の内容は印象に残っています。最小の努力で、最大の成果をあげることが大切だという授業でした。僕も効率的に勉強をしたいと普段から思っているので、とても納得できました。

---授業で教わった内容で、実際に実行しているものはありますか?
K.O.くん:英単語は、教わったやり方で覚えています。英単語を分解し、意味を持つ部分をもとに類語を覚えていくやり方です。この方法だと、わからない単語が出てきても、類推することができます。実際の試験でも役に立つので、とても良い覚え方だと思います。

---東大生の感想を聞かせてください
K.O.くん:以前はテレビなどで見るだけで、あまりにも遠い存在でした。でもリアルドラゴン桜授業で多くの東大生コーチから教わり、少し身近になりました。東大生は、ものすごく努力をして合格した人たちです。その努力だけなら僕にもできるのではないかと思い、頑張っています。その結果、少しでも東大生のレベルに近づくことができたら嬉しいです。

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