リアルドラゴン桜プロジェクト

東亜学園高校

Vol06
2020.11.28
問題を作れるようになると成績が上がり、大学でも役に立つ!

11月28日に、リアルドラゴン桜授業がおこなわれました。この日のテーマは“問題”です。生徒たちが毎日、たくさん解いている問題。その問題には、どのような意味があるのかを学びます。個人ワークやグループワークを多く盛り込み、とても活発におこなわれた授業の様子をお伝えしましょう。

問題が持つ意味

西岡コーチは、授業の冒頭でこう語りはじめました。「これまで僕は、アウトプットが大切だという話を何度かしてきました。もっとも効果的なインプットとアウトプットの比率は3:7と言われています。つまり、アウトプットを前提にしたインプットしなければなりません。究極のアウトプットは、問題を解くことです。そこで今日は、“問題との向き合い方”について学びたいと思います」。

「みなさんは、問題には答えが用意されているものだと思っていませんか? しかし、世の中には答えがない問題もあります。高校生までは、答えがある問題が出ます。しかし大学や社会に出てからは、答えがない問題に取り組むこともあります。つまり、問題を自分で作る必要があるのです」。

「だから問題を作ることができるようになると、将来とても役に立つのです。しかも高校生でこれができるようになると、問題を作る側の意識が理解でき、成績も上がります。まずはドラゴン桜2の漫画を読んで下さい」。

用意されたドラゴン桜2の漫画では、生徒たちが問題を作るように言われ、苦労をしながら、最終的には身近な題材で優れた問題を作り上げる場面が描かれていました。

漫画の感想を聞かれた生徒の一人は、「ここまでクオリティーの高い問題を、今の自分は作れません。どうすれば作れるようになるのでしょうか?」と答えました。

西岡コーチはこう答えます。「問題を作るのが難しいと感じる理由は、ただひとつ。問題の形式を知らないからです。問題の形式とパターン、そして事例を知っていれば、問題を作ることができます。3年生になると、大学入試の過去問を解きますよね。その意図は同じです。その大学の問題形式に慣れるために、過去問を解くのです。そして、その大学の教授が何を知りたいのかを理解しましょう。さらにその大学の問題を作ることができれば、受験はとても安心できるレベルになっていると言えるでしょう」。

しかし生徒たちは、頭では理解できているものの、問題作りにまったく自信がない様子です。

問題を作ってみよう

西岡コーチは続けます。「とはいえ、話を聞くだけだと不安でいっぱいですよね。やってみるのが一番です。いまからOrderという単語を使って問題を作ってみましょう。問題ができたら、周りの人と見せ合ってください」。

さっそく生徒たちは、問題作りにとりかかりました。基本的な単語なので、問題は作りやすそうです。そして問題を見せあう時間になると、「難しい!」、「いい問題!」という言葉が飛び交い、教室内はとても盛り上がりました。

西岡コーチは、次のように感想を話しました。「『空欄にあてはまる単語を答えなさい』、『和文英訳・英文和訳』、『語源を問う問題』など、とても良い問題がたくさんできましたね。実際に、東大の問題ではこれらをすべて含んだ問題が出ました。問題は組み合わせると、とても難しくなります」。

生徒たちは実際に出された問題を見て、「今までと違う見方ができる!組み合わせているから難しいのか!」といった声があがりました。そして次々と寄せられる質問に、西岡コーチが答えていきます。

「西岡コーチなら、どのような問題を作りますか?」という質問には「僕なら、自分が答えられない問題や、答えにくい問題を作ります。類義語や反対語、うろ覚えの和訳など、自分が答えにくい問題を作るのはとても効果があります」と、西岡コーチは強調しました。

「難易度を上げたり下げたりするにはどうしたらよいですか?」という質問には、「たとえばOrderの基本的な5つの和訳以外の意味を問うと、難しくなりますよね。また、理解の深さを問うのであれば、Orderの説明をしている文を選択肢の中から選ばせるのもよいでしょう」と答えました。

その後も、三平方の定理を使った問題作りなど、少しずつハードルを上げたワークが続きます。西岡コーチはこうまとめました。

「大学入試では、そもそも三平方の定理を理解できているかを問う問題も出ます。つまり、人に説明できるレベルまで、理解できていることが必要です。そのレベルに達していれば問題に答えることができ、問題も作れるということなのです」。

「“問題”というのは、本質的には“説明”です。問題を解くために、あるいは作るためには、説明できなければなりません。そこで、これから説明をする練習をしましょう」。

問題を作るワークで慣れてきた生徒たちから、当初の不安な様子はすっかり消えていました。前向きな様子で次の課題に入ります。

説明できるようになろう

西岡コーチは、「説明には型があります。まずは型を理解して下さい」と言い、サンドウィッチ法(概要・詳細・総括の順に説明する方法)などの解説をしました。

説明の型を学んだあと、生徒たちには
・東亜学園とは?
・あなたはどんな人?
といった問題が出されました。

説明文を各自で考え、お互いに説明をしはじめた生徒たちの様子を見ながら、西岡コーチが補足します。「説明文のキーワードを探して、下線を引いてみて下さい。そこを空欄にしたら、穴埋め問題ができますよ。また、下線部を説明せよという問題はよくあります。キーワードを意識してください」。

生徒からは「なるほど!」といった声があがりました。次のワークは自分でテーマを選び、その説明をし、さらには問題を作るというものです。ある生徒はカメラが趣味なのでカメラメーカーの歴史を説明し、問題を作っていました。

最後に西岡コーチはこう語りました。「今日の授業で、“問題”に対する意識が変わったと思います。問題を作ることができると、大学でとても役に立ちます。短期的には大学入試に役立ちます。問題を作る側の気持ちがわかると、それに対応した勉強ができるからです。とても大切なことなので、ぜひ今後も問題作りを意識してください」。

問題作りは、生徒たちにとってとても刺激的な内容だったようです。授業が終わったあとも西岡コーチの周囲に生徒が集まり、質問が続きました。

生徒たちの想い

授業の終了後、生徒に感想を聞きました。生徒は何を感じたのでしょう?

R.O.さん
今日の授業の感想を教えて下さい
---普段から、勉強の時に『この問題は出そうだな』と思うことはありました。ただ、今までは問題を作るという発想がありませんでした。自分で問題を作れば一歩進んだ学びができることを教えていただいたのが一番の収穫です。今日の授業内容はとても納得感があり、よく理解できました。

問題は作れそうですか?
---身近な問題から作る事を教わったので、そこから始めてみます。

これまでのドラゴン桜授業で、印象的だった内容は何ですか?
---自分の身の回りから得られることは、たくさんあるという内容です。看板一つにも多くの情報があるし、学べることは無限にあるというのが印象的でした。勉強は、机に向かってやるものだと思っていたので。

授業内容で、いまも実行していることはありますか?
---登下校の際、看板など目に入るものに対し、なぜだろうと考えるようにしています。

東大生の印象を教えて下さい
---テレビを見ていると知識がとても多く、ずっと勉強をしてきた人というイメージでした。でも西岡コーチを見ていると、勉強しているのがとても楽しそうです。必死にやるのではなく、みずから知りたいという気持ちで勉強していることを感じました。

リアルドラゴン桜授業に参加した感想を聞かせて下さい
---勉強する意味など、根本的な事を教えていただけるのがありがたいです。それらが、少しは分かってきたのではないかと思います。そして西岡コーチのように、楽しく勉強することを心がけるようになりました。

K.H.くん
リアルドラゴン桜授業を受けた感想を聞かせてください
---毎回のテーマすべてが面白く、ためになります。今まで思いつかなかったような内容や、勉強に関係なさそうなテーマが、どのように重要でどのように関わるかをわかりやすく教えてもらえるからです。しかも東大生が実際に体験した話なので、説得力があるし受け入れやすいです。コーチは話し方も上手でわかりやすく、先生以下・生徒以上みたいな感じです。

今日の授業に対する感想を教えて下さい
---問題を作るというのは、これまで何度か聞いたことはありました。でも、どれほど重要でどのような意味があるのかを知らず、実行はしていませんでした。一人では思いつかない内容でしたし、今日の授業を受けていなければ、ずっと知らずに実行しなかったかもしれません。だから、とても貴重でありがたいと思っています。

東大生の印象を教えて下さい
---最初の授業で西岡コーチは偏差値35から東大に入ったと聞き、本当なのかなと思いました。実際に会うと、とても強い心を持っているのではないかと感じました。闘争心が強く、やると決めたらやりきる。そこがすごいと思います。

実行していることがあれば教えて下さい
---勉強を丁寧にすることを教わり、実行しています。東亜学園に入学後は、漢字や単語などのテストを学校でやってもらっています。西岡コーチも基礎が大切だと言っています。だから、勉強への接し方を変えて、丁寧にするようにしました。そうすると、実際に偏差値も上がってきたのです。勉強への向き合い方なので、何か一つをというわけではありません。全てを丁寧にしていますし、今後も続けていきます。

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