リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 須賀学園 宇都宮短期大学附属高等学校

Vol 06
2019.7.11
東大を目指してまず「動く」こと
そこに大きな意味がある!

7月11日、この日はリアルドラゴン桜授業の前に、宇都宮短期大学附属高校の校長である須賀英之先生と、西岡コーチの対談が行われました。ドラゴン桜プロジェクトを採用した校長の想いと、生徒たちにまっすぐ向き合う西岡コーチの想い。2人の熱意が共有された貴重な対談のようすを、同日行われたドラゴン桜授業のレポートと併せてご紹介します。

西岡コーチ×須賀校長が
それぞれの想いを語った初対談

校長:西岡さんは現役東大生でありながら、ドラゴン桜授業の講師や執筆活動など、さまざまな場所でご活躍されていますよね。

西岡:ありがとうございます。いまは複数の学校でドラゴン桜授業をやらせていただいているほか、漫画『ドラゴン桜2』の編集や、講演活動などもやらせていただいています。

校長:それだけ多くの役割をこなされているということは、きっと時間の使い方がお上手なのでしょうね。

西岡:いえいえ、とんでもありません。ただ、2年間の浪人生活の際、限られた時間のなかで多くの勉強をこなさなければならなかったので、このときに時間をやりくりする方法を学ぶことができたんだと思います。

校長:なるほど。そのときに一人何役もこなす力が身についたのですね。ちなみに西岡さんは東大生の勉強方法について何冊も著作を出版されていますが、どのような方法でリサーチをされているんですか?

西岡:『ドラゴン桜2』の編集に携わるなかで、100人の東大生にWEBアンケートを取ったり、ヒアリングをしたりしました。そのときのナレッジを活用しています。

校長:本と言えば、今度リアルドラゴン桜授業を受けている生徒たちに、西岡さんの本のタイトルとサブタイトル、そして帯の見出しを考える宿題を出そうと思っているんです。この宿題は、人に何かを伝える能力を育む、いい訓練になると思うのです。

西岡:とても良い試みですね! 誰の帯が一番読みたくなったか、コンテスト形式でやってみるのも面白いですよね。そういう発表の場があると、より生徒たちのモチベーションが上がるかもしれません。

校長:ちなみに西岡さんの本には「偏差値35からの東大合格」という文言が多いですよね(笑)。これはやはり、編集者の方と相談されているんですか?

西岡:そうですね。僕自身は「偏差値35」っていう文字はあまり大きくしたくないのですが(笑)。 売れるための帯と、内容を伝えるための帯は、少し違うのかなと感じています。どういう目的の帯なのかを決めたうえで、生徒のみなさんに提案を募るのがよいかもしれませんね。

自己肯定感を上げるために
「受験」という場を活用する

校長:最近、自分に自信がなく、将来に不安を抱えている生徒が多い気がしています。この背景には自己肯定感の低さがあるように思うのですが、こういう生徒たちの自己肯定感を上げるために、何か良いアドバイスはありますか?

西岡:僕は成功体験を積む場として、受験を活用するといいと思うんです。もちろんテストで良い点が取れないこともあるかも知れませんが、そこで改善点を見出せますし、改善すれば次はより良い点が取れます。これを繰り返すことで自己肯定感を上げていって、そこで得たものを、部活など、勉強以外の場に波及させていくのがいいのではないかと思っています。

僕はとにかく、行動しないことが一番良くないと思うんですね。行動した結果が失敗でも成功でも、行動したことに価値がある。今回のドラゴン桜プロジェクトもまさにそうで、まず東大合格を目指して行動することに、大きな価値があると思っているんです。

校長:そして、失敗を恐れずにチャレンジできるよう生徒たちの背中を押してあげるのが、我々教育者の役目ですよね。

西岡:仰るとおりだと思います。東大を目指すよう僕の背中を押してくれたのも、音楽の先生でしたから。

校長:西岡さんは2浪した末に東大に合格されていらっしゃいますが、くじけないで成功した秘訣はどこにあったのでしょうか?

西岡:僕は 2回目に東大に落ちたときに「いままでの自分のやり方では合格できないんだ」ということを学んだんです。それからはこれまでのやり方をすべて捨てて、合格した人の勉強方法を聞き、それを徹底的に取り入れました。失敗からきちんと学ぶこと、そして、成功者のやり方を素直に真似すること。これが合格できた秘訣ではないかと思っています。

校長:失敗しても諦めずに、ひたすら目標に向かう姿勢が素晴らしいですね。

西岡:ありがとうございます。僕は小・中学校時代ずっといじめられっ子だったので、いつか輝いてやるぞっていう闘志だけはあったんです。僕がいたのは東大生を過去出したことのない高校でしたから、有名高校じゃなくても東大に行けるいうことを必ず証明してやる! と思っていました。

校長:闘志がある人は多いですが、その全員が東大に入れるわけではないように思います。闘志プラスアルファの要素がおありだったのではないかと思うのですが…。

西岡:他の人から分析してもらったところによると、僕はとても素直らしいんです(笑)。音楽の先生が東大に行けと言ったことを素直に真に受けて挑戦しましたし、人の勉強方法も素直に取り入れましたから。

校長:その素直さで自らを磨いて東大に合格し、将来の可能性をどんどん広げていかれたんですね。

西岡:そうですね。東大という下駄をはくことは、未来の可能性を広げることでもあると思います。それだけに、宇都宮短期大学附属高校の皆さんにもぜひ東大を目指してもらえたらと思いますし、そのためのお手伝いができたら嬉しいです。

校長:ありがとうございます。私もこの『リアルドラゴン桜プロジェクト』を通して、生徒たち、先生たちの可能性がどんどん広がっていくことを、とても楽しみにしています。

国語と英語を制するには
語彙力と単語力が必須

須賀校長と西岡コーチの対談後に行われたドラゴン桜授業。この日は会場に、67名の生徒が集まりました。授業も今回で4回目とあって、和やかな雰囲気です。

そして授業冒頭、西岡コーチが生徒たちに見せたのは、難関大学で過去に出題された現代文の問題でした。
<問題文に引かれた傍線部分「『恣意性』の原理」について、適切なものを選択肢のなかから選びなさい>という問いに対し、「この質問に、問題文を読まずに答えてください」と生徒たちに告げる西岡コーチ。問題文も読まずに、どうやって解けば良いのだろう? と、生徒たちも困惑した表情を浮かべつつ、問題に取り組みます。

この問題を解くためのポイントは、『恣意性』という言葉の意味を理解していること。しかし、もし知らなくても、『恣ま(ほしいまま)』という言葉や意味を知っていれば、そこから『恣意性』の意味を推測し、答えを導き出すことができるのだと西岡コーチは言います。「このように、現代文を解くうえでは、漢字力や語彙力といった基礎が武器になります。まずは基礎力をつけることが、成績アップへの早道なのです」と話す西岡コーチ。

ちなみに英語でも、同じように英単語の基礎を固めることが大切なのだそう。「現代文でも英語でも、漢字や英単語理解してさえいれば、回答できる問題も多い。とにかく基礎をしっかりとやることが大切なんです」と続けます。

成績アップのためには難しい勉強が必要だと思いがちですが、それ以上に基礎を鍛える必要があるという西岡コーチの話に、感銘を受けたようすの生徒たち。コーチの言葉をひとつも漏らすまいと、懸命にメモを取る姿が印象的でした。

東大文系の数学の試験では
50分に500回も計算する!

続いて西岡コーチから出されたのは、因数分解の問題でした。計算力が必要な問題ですが、なかにはたった数秒で答えを出す生徒も。これには西岡コーチを始め、周りの生徒たちからも感嘆の声が漏れます。ちなみにこの因数分解の早解きは、東大生もやるゲームなのだそう。東大の文系数学の入試では、50分で500回も計算をするのだと話す西岡コーチ。それだけに、数学の問題を解くにはとにかく計算力が必要なのだと言います。

今回の授業を通して、国語なら語彙力、英語なら単語力、そして数学なら計算力をつけることが、成績アップへの早道だということを教わった生徒たち。最後は西岡コーチから、計算ドリルや漢字問題集など、4つの宿題が出され、この日の授業は終了しました。

授業終了後には、さっそく西岡コーチの周りに集まり、積極的に質問をする生徒たちの姿がありました。時折大きな笑い声も巻き起こり、生徒たちは西岡コーチともすっかり打ち解けたようです。

今回の授業が生徒たちの成績アップにどうつながっていくのか。期待を今後につなげつつ、宇都宮短期大学附属高校のリアルドラゴン桜授業は続きます。