リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 須賀学園 宇都宮短期大学附属高等学校

Vol03
2021.7.8
「なぜ?」を問うことで
勉強はもっと楽しくなる!

陽射しが夏らしくなってきた7月8日。宇都宮短期大学附属高校で、1年生に向けた「リアルドラゴン桜」授業が行われました。この日の授業のテーマは、「なぜ?」を問うことの大切さです。授業を受けた生徒の感想と併せて、その内容をご紹介します。

普段耳にしている
言葉の意味を考えてみる

キャンパス内にある「須賀栄子記念講堂」に集まった生徒たち。普段とは違う会場の雰囲気に、みんな少し緊張の面持ちです。今回ステージ上に立ったのは、西岡講師と同じく現役東大生の永田講師。軽い雑談で生徒の緊張をほぐした後に、こう切り出しました。

「今日はまず始めに、因果関係について考えていきたいと思います」。

そしてスクリーンには、こんな問題が映し出されました。

「早起きの人の平均年収は1,000万円。早起きができない人の平均年収は400万円というデータがあります。それでは、早起きと平均年収の間にどんな因果関係があるのか、考えてみてください」。

突然の出題に戸惑いつつも、みんな自分なりの答えを考え、積極的にオープンチャットツールに書き込んでいきます。

「早起きをすると労働時間が長くなるから」
「早起きをすることで脳がよく働くから」

ひととおり意見が出た後に永田講師から発せられた答えは、少し意外なものでした。

「実は、早起きと平均年収に因果関係はありません。因果関係とは2つの物事が原因と結果で結びついていることを指しますが、この起床時間や睡眠時間と平均年収という2つには因果関係が証明されていないのです」。

この答えには生徒も驚いたようで、会場からは軽いどよめきが起こりました。

「このように、一見関係がありそうに見えながら因果関係がないものを、相関関係と言います。相関関係があるからと言って、因果関係があるとは限りません」と永田講師。

普段あまり意識していなかった2つの言葉の意味の違いを知り、知的好奇心を刺激されたのでしょう。生徒たちはすっかり授業に引き込まれている様子で目を輝かせています。

ここで生徒たちに、いくつか問題が出されました。
その1つが、いま話題の「5G」とは何の略かという問題です。

みんなオープンチャットツールにもすっかり慣れたようで、次々に書き込まれる回答がスクリーンに映し出されていきます。

ちなみに「5G」のGは、Generation(世代)の頭文字。モバイル通信機器が第4世代から第5世代になったため、5Gと呼ばれているといいます。

普段何気なく耳にしている言葉の意味を改めて考えさせることで、疑問を持つことの大切さを伝える永田講師。ここで休憩時間を挟み、授業はいよいよ本題へと進んでいきます。

疑問を持って調べることが
成績アップにつながる

「みなさん、1853年のペリー来航は知っていますね。では、なぜ、この年にペリーが来航したのか考えて、ワークシートに書き込んでください」と永田講師。

みんなペリー来航とその年号は知っていても、「なぜ」この年だったのかを考えたことはなかったようです。さっそく興味を持ってスマホで調べ、一所懸命に答えを考えます。

そして、授業の最後に出されたのは、「part」という言葉が含まれる単語を答えるという問題でした。

ちなみに「part」という単語には、団体、宴会、政党、舞台、集まり、一味、一部分などの意味があるとのこと。

「"part"は一部分を分けることを指す言葉。ですから、“a part time job"は一部の時間を働くという意味に、また、"partition"は部屋や空間を区切るものという意味になります」と話す永田講師。

これらの問題を通して永田講師が生徒に伝えたかったのは、さまざまなことに「なぜ?」と疑問を持ち、自分で調べ、答えを導き出してみることの大切さでした。

「"part"が一部を指すという言葉を知っているだけで、いろんな英単語の意味が想像できますよね。それぞれの英単語がどんな成り立ちを持ち、なぜそのような意味を持つのか。疑問を持って深堀りしていくことで知識が広がりますし、それが成績アップにもつながるのです」と続けます。

最後は
「このように、すべてのことには意味があります。周りにあるさまざまなことに関して、なぜ? を問うこと、そして調べることは、とても楽しいことなのだと知ってください」
という言葉が贈られ、この日の授業は終了しました。

「勉強は暗記するもの」という固定観念をみごとに打ち崩した今回の授業。これからの生徒たちの勉強方法にも、きっと良い影響を与えてくれるに違いありません。

1年生インタビュー
勉強に対する意識に変化が起きた

ここからは、授業終了後に行ったインタビューの様子をご紹介します。

―「リアルドラゴン桜」授業を受けた感想を教えてください。

K.Kさん:内容がとにかく面白いです。授業中は勉強をしているという意識はあまりなく、毎回楽しく話を聞くことができています。

―授業で印象に残っている内容は?

K.Kさん:今日の授業に出てきた、「なぜ?」を問うという内容はとても興味深いと思いました。これまで英単語はただ暗記するだけだったのですが、これからはもっと深掘りして、なぜそのような意味を持つのかまで考えたいと思います。

―勉強の仕方や意識に変化はありましたか?

K.Kさん:いままでは勉強があまり楽しいと思えなかったのですが、リアルドラゴン桜授業のおかげで「勉強は自分のためになる」と思えるようになりました。これは大きな変化だと思います。

―前回、授業は"take"するものと教わったと思いますが
"take"する意識は生まれましたか?

K.Kさん:はい。自分から学びに行く意識で臨もうという気持ちが、強く芽生えてきたと思います。

―これからの授業に期待することは?

K.Kさん:僕はものごとを覚えるのがあまり得意ではないので、効率的に覚えるためのテクニックを教えてもらえたら嬉しいです。

部活動(サッカー)も頑張っているというK.Kさん

―「リアルドラゴン桜」授業を受けての感想を教えてください。

K.Yさん:今日の授業を聞いて、今までは疑問に思ったことをそのままにしていたことに気づきました。これからはしっかりと深掘りして、知識に厚みをつけたいと思います。

―普段の授業と違うところは?

K.Yさん:質問や問題に対してみんなで話し合って答えを考えるスタイルが良いと思います。また、講師のみなさんが現役の東大生ということで、目線が近いところから話をしてもらえるのも嬉しいです。

―授業で印象に残っている内容は?

K.Yさん:英単語の成り立ちと意味を合わせて考えるという話が印象に残っています。高校に入って覚えなければいけない英単語が増えたので、とても役立ちそうです。

―今後の授業に期待することは?

K.Yさん:通学に往復4時間かかることもあり勉強時間を確保するのが大変なので、K.Kさんと同じく、より効率的な勉強の仕方を教えていただけたらと思います。

将来は獣医学部で学ぶのが夢だというK.Yさん

慣れないインタビューに緊張しながらも、一所懸命に答えてくれた、K.KさんとK.Yさん。
「リアルドラゴン桜」授業で学んだことを吸収し、勉強に生かそうとする姿がとても印象的でした。今後の彼・彼女たちがどんな風に変わっていくのか、今後の成長を見守っていきたいと思います。

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