リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 須賀学園 宇都宮短期大学附属高等学校

Vol01
2022.4.28
将来の目的を持つことで、
勉強はもっと楽しくなる!

新緑が眩しい4月28日。この日は宇都宮短期大学附属高校のキャンパスで、第1回目のリアルドラゴン桜授業が行われました。教室に集まったのは、初々しい1年生55名の生徒たちです。初めての西岡講師の授業は、生徒の心にどのように響いたのでしょうか。授業の様子と、授業終了後のインタビューの様子を併せてレポートします!

東大生の多くは高校1年生のとき勉強が嫌いだった

いよいよ始まった、今期のリアルドラゴン桜授業。この日は1年生にとって初めてのリアルドラゴン桜授業ということで、みんな期待と不安が入り混じった表情で、教壇に立つ西岡講師を見つめています。

「初めまして、僕が講師の西岡です。授業を始める前に、まずは全員であいさつしましょう! それではみなさん、宜しくお願いします!」。

この言葉の後に続き、生徒たちも背筋を伸ばして「宜しくお願いします」とあいさつをします。このあいさつで、生徒たちの心もぐっと引き締まった様子。まっすぐに西岡講師を見つめて、次の言葉を待ちます。

「リアルドラゴン桜授業では、オープンチャットアプリを使って、みなさんに自分の意見を考えてもらい、匿名で書き込んでいただきます。それではさっそく質問です。みなさん勉強は好きですか? 嫌いですか?」。

突然の問いかけに少し戸惑った様子を見せた生徒たちですが、数分後には、
「あまり好きではない」、「嫌いだが、やらなければいけないと思う」といった意見が次々とオープンチャットアプリに書き込まれていきます。

ここで西岡講師から、東大生を対象に取ったというアンケートの結果が紹介されました。

「東大生に勉強が好きか嫌いかを尋ねたところ、7割の人が、勉強が好きだと回答しました。でも面白いことに、多くの人が、高校1年生のときには勉強が嫌いだったと答えているんです」。

このアンケート結果は、生徒たちにも大きなインパクトを与えたよう。みんな固唾をのんで、西岡講師の次の言葉を待っています。

「東大生でも最初は勉強が嫌いだった。でも、高校で3年間勉強するなかで、勉強の面白さに気づいていったんです。僕がみなさんに伝えたいのは、勉強が嫌いだと決めつけるのは、まだ早いということです」。

この西岡講師の言葉は、生徒たちの勉強に対する意識に一石を投じたようです。みんなの表情が、一段と引き締まったように見えました。

なぜ勉強するのか、その意味を深堀りしてみよう

続いて西岡講師は、リアルドラゴン桜プロジェクトについてこう話しました。

「このプロジェクトのゴールは3つです。1つは、大学や将来の目標を持てるようになること、2つ目は、目の前の勉強の目標を持てるようになること、そして3つ目は、楽しんで勉強に取り組めるようになることです」。

ここで紹介されたのが、3人のレンガ職人の寓話でした。旅人がレンガを積んでいる職人に出くわし、何をしているのか尋ねたところ、1人目は「レンガを積んでいる」と答え、2人目は「建物をつくっている」と答え、そして3人目は「人々が集える礼拝場をつくっている。これが世界の平和につながるんだ」と答えたというお話です。

「同じレンガを積むという作業でも、3人目の職人はモチベーションが高く、作業を楽しんでいることがわかりますよね。たとえば、『医者になりたいから勉強する』というのはまだ、建物をつくっていると答えた2人目の職人と同じです。なぜ医者になりたいのか、そこにどんな意義を感じられるのか。みなさんには、そこまで掘り下げて、ぜひ3人目の職人になって欲しいと思います」。

今から頑張れば、東大も夢ではない!

そしてここからは、いくつかの問題が出題され、みんなで答えを考えるというスタイルで授業が進んでいきました。

そのうちの1つが「みなさんの飲んでいる牛乳は、どの都道府県でつくられているか?」という問題です。
生徒たちは周囲と相談しながら、積極的に答えを考えます。多くの生徒が「北海道」と回答しますが、これは誤りだそう。

「実はみなさんが飲んでいる牛乳の多くは、栃木・神奈川・千葉・群馬の各県でつくられています。牛乳は賞味期限が短いため、遠方から運ぶのが難しい食品です。そのため、近接する地域でつくられて、みなさんの食卓に届けられるのです」。

この答えは生徒たちにとって意外なものだったよう。みんな瞳を輝かせて、西岡講師の話を聞いていました。

続いて「源頼朝は鎌倉に幕府を構えたのはどうしてか?」という質問が出題されました。
その答えは「四方が山や海に囲まれていて攻められにくいから」だといいます。

「このことを知って、実際にその場所に行って風景を見たら、楽しいですよね。自分たちが飲んでいる牛乳の産地も、知っていると少しだけ日々の生活が楽しくなります。実は勉強は、みんなの生活を豊かにしてくれるものなんです」。

勉強は面白くないもの、と思ってきた生徒たちにとって、これは意外だったのでしょう。みんな目を輝かせて、西岡講師の話に耳を傾けていました。

自分で自分を制限する「なれま線」を越えよう

ひと通り問題を出題し終えたところで、西岡講師は自身の過去について話し始めました。

「もともと僕は、偏差値35で、勉強もスポーツも苦手でした。そんな僕を見かねて、先生が言ったんです。『人は、自分はこんな人にはなれないという<なれま線>という線をつくりがちだが、西岡はその線がめちゃくちゃ自分の近くにある。その<なれま線>を越えるためにも、勉強して東大に行け。スポーツや音楽には才能も必要だが、勉強には才能は必要ない。勉強は平等だ』と。その言葉があったから、僕は2浪して、東大に入ることができました」。

自分の中にもいろいろな<なれま線>があることを感じたのでしょうか。生徒たちはこれまで以上に真剣に、西岡講師の話に聞き入っています。

そんな生徒たちの表情を見ながら、西岡講師は続けました。

「この<なれま線>は、自分で引いています。みなさんには、その線のなかで人生を終えて欲しくありません。今から本気で頑張れば、きっと東大に入れます。もちろん、絶対に東大に行く必要はありませんが、何か1つ、本気になれるものを見つけてもらいたいと思います」。

そんな言葉で締めくくられた、今回の授業。第1回目ながら、とても盛りだくさんな内容となりました。生徒たちにとっては、改めて「勉強することの意味」を考える、貴重な時間となったことでしょう。

<生徒インタビュー>
授業を受けて、勉強に対するイメージが変わりました

―今日の授業の感想を聞かせてください

Iさん:勉強はつらいもの。でもやらなくてはいけないものだと思っていたのですが、西岡講師の授業を受けて、自分のなかの勉強のイメージが大きく変わりました。勉強は役に立つのだと意識することで、もっと楽しくなるかも知れないと思えました。

―今日の授業でもっとも印象に残ったことは?

Iさん:<なれま線>の話がとても印象に残りました。僕は国語が苦手なのですが、自分で<国語はできま線>という線を引いていたなと気づきました。この線を取り払うことができたら、国語の成績も上がるような気がします。

―授業を受けて変わったこと、変えていこうと思ったことは?

Iさん:授業を自分から取りに行かないと成績は伸びないと学んだので、これからはもっと積極的に授業を聞く姿勢を身に付けたいと思いました。

Iさん

Nさん

―今日の授業の感想を聞かせてください

Nさん: 3人のレンガ職人の話が、とても興味深かったです。やっていることが同じでも、捉え方によってモチベーションが違うことがよくわかりました。私自身はまだ2人目の職人だと思うので、頑張って3人目を目指したいと思います。

―今日の授業でもっとも印象に残ったことは?

Nさん:私は料理が苦手なのですが、これも<なれま線>を自分で引いているんだなと思いました。他にも自分の中でこれは絶対無理だと決めていることが多いと気づいたので、これからは<なれま線>を越えて、どんどん挑戦していきたいと思います。

―授業を受けて変わったこと、変えていこうと思ったことは?

Nさん:勉強は嫌いだと思っていたのですが、普段の生活に役に立つものだと教えてもらえたので、これからはそういう視点で勉強をしていきたいと思いました。英語を勉強すれば外国のアーティストの歌詞の意味がわかるし、歴史を勉強すれば、歴史もののドラマがより面白くなったりするのだろうなと、勉強が少し楽しみになりました。

生徒たちの勉強に対する意識をがらりと変えることになった、今回のリアルドラゴン桜授業。<なれま線>を越えて欲しいという西岡講師の熱い想いは、生徒たちにもしっかりと伝わったようです。これから彼・彼女たちがどうやって自分の枠を超えていくのか、今後も見守り続けたいと思います。

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