リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 須賀学園 宇都宮短期大学附属高等学校

Vol01
2020.6.8
ここにいる一人ひとりに
東大に入れる未来がある!

2年目となる、宇都宮短期大学附属高校のリアルドラゴン桜プロジェクト。今年は1年を前後半に分け、前半は昨年と同じメンバーである2年生が、そして後半には1年生が参加することになりました。受験に対する意識がまったく異なる1年生と2年生の授業ということで、それぞれどんな変化が起こるのか、非常に楽しみです!

特に2年生向けの授業は、これまで以上に『受験』を意識したものになるとのこと。果たしてどのような内容になるのか、まずは6月8日に行われた、第1回目リアルドラゴン桜授業のようすをご紹介します!

受験は「情報戦」!
闘いはすでに始まっている

梅雨入り前の6月8日、今年最初のリアルドラゴン授業が行われました。教室に集まったのは、昨年もリアルドラゴン桜授業を受けた2年生40名。学年が上がり、表情も少し大人びたように見えます。

今年最初の授業は、コロナ禍の影響もあり、西岡コーチは東京からオンラインで授業を行うことに。生徒たちは1人1台iPadを持ち、真剣なまなざしで画面を見つめています。

「ここにいる1人1人に、東大に入れる未来があります。それを見据えて、今日は『受験』に関係する話をしていきたいと思います」。

冒頭から出た『受験』という言葉に、生徒たちも昨年とは違う雰囲気を感じ取っているよう。西岡コーチの言葉にしっかりと耳を傾けています。

ここで西岡コーチから、
「早稲田大学教育学部の英語英文科に入りたいと思ったとき、どの試験科目で、どのくらいの点数を取れば合格できるのか、ネットを使って調べてみてください」という問題が出されました。生徒たちはさっそく手元のiPadで検索をかけ、「548点」、「109.548点」など、画面上のチャットのコメント欄に答えを書き込んでいきます。

西岡コーチいわく、受験生の実に9割が、この質問に答えられないのだそう。ネットを見ると、英語英文科の全科目トータルの合格最低点数は150点満点中109.548点となっていますが、各教科で最低基準点が設けられているほか、英語英文科では英語の点数が1.5倍されるという注釈が。表面的な合格最低点数だけを見て受験対策を行うのは、とても危険なことなのだといいます。

「6割程度の受験生が、このことを知らないまま受験会場に向かっているのが現状なのです」と西岡コーチ。受験を制するには、このような情報を把握しておくことが欠かせないそう。「受験は情報戦。もう闘いは始まっているし、この時期から積極的に情報を取りに行かないといけません。今の時点で知らなくていいやと思っている人は、既に負けなんです」。

そんな少し強めの口調で、情報を得ることの大切さを伝えます。いままで考えても見なかった視点に、生徒も少なからず衝撃を受けたようでした。

「たとえば薬学部に行きたいと思っている人がいるとします。薬学部には4年制と6年制の学科がありますが、実は4年では薬剤師の資格は取れません。このように、知らないことで損をする人はたくさんいます。ぜひみなさんは、情報を得ることの大切さを知っておいてください」。

今の段階で志望校を考えてみる
あれがダメならこれにしよう、でいい

休憩後は、リアルドラゴン桜の漫画を読む時間が設けられました。
そこに描かれているのは、志望校を決めるとき、偏差値で縦に並べて上下の序列でとらえる『垂直思考』の人が多いが、本来は志望校を横に並べて比較検討する『水平思考』を採用した方が、偏差値にとらわれすぎずに志望校を選べるという内容です。

ここから話は、これからどうやって志望校を決めるべきなか、という方向に進んでいきました。
話されたのは、『勉強時間』について。スライドには、MARCH以上の大学合格者の勉強時間と、東大合格者の勉強時間のデータが映し出されます。

「この勉強時間を長いと思いますか?それとも、短いと思いますか?」と質問する西岡コーチ。これに対し、生徒からは「普通」、「長いと思う」、「短い」、「わからない」など、意見が書き込まれていきます。やはり、勉強時間に対する意識は、それぞれ異なるようです。

「いまより1時間多く勉強したら、もう1ランク上の大学に行けるかも知れない。そう考えてみてください」。と、勉強時間を確保することの重要さを説く西岡コーチ。コロナ禍の中でも、自ら勉強時間を取る人とそうでない人で、かなり差が出てくるとのこと。この話を聞き、1人1人が、自分の勉強時間について想いを巡らせているようでした。

そして、次にスライドに映し出されたのは、「ビュリダンのロバ」という物語です。
「右に行っても左に行っても美味しい干し草が、同じ量だけあるとしたら、賢いロバはどちらを選ぶでしょうか?」という問いかけが。実は、ロバは、餓死したというのが、この物語の結末なのだそう。ロバはその賢さゆえに、右と左、どちらも選択することができなかったのだといいます。

この物語を通して西岡コーチが伝えたかったのは、志望校を考えるときにも、とりあえず1つ選んで、そこを目指してみることが大切なのだということでした。

「右に行ってから、左に行ってもいいんです。人生、あれがダメならこれにしよう。でいい。
自由に行きたい大学・学部を選べるとしたら、みなさんはどこを選びますか?理想の学校はどこなのかを、自問自答してみてください」。

その言葉をかみしめるように聞いている生徒たち。果たして自分たちにとっての「理想の学校」とは何なのか、改めて考える良いきっかけをもらったようです。

志望する学校の情報を
できる限り調べて受験に挑む

最後に生徒に投げかけられたのは
「みなさんが甲子園に行くとしたら、どんな練習や準備が必要だと思いますか?」という問いでした。

「仲間との絆をつくる」
「常連校の真似をする」
「相手の研究をする」
「できないことを練習してできるようになる」

生徒たちも、次々とコメントを書き込んでいきます。それらを見て
「相手の研究という意見、僕はとても好きですね」と、微笑む西岡コーチ。やはり受験においても、過去問を知ることがとても大切なのだといいます。
「過去問を見て、この問題で何点くらい取ればいいか、細かく設定する。この時に合格最低点を考えることが大切なのです」と話します。

「今日みなさんにお伝えしたことが、大学を選ぶときの指針になると嬉しいです」と笑顔の西岡コーチ。

最後は「理想校」「学部」「配点」「合格点」「目標点」「過去問から読み取れる情報」というワークシートへの書き込みが宿題として出され、授業は終了しました。

この日のアンケートでは、
「入試に関する情報を出来るだけ多く手に入れて臨むことが重要だとわかった」
「情報を自分から取りに行くことが大切だと思った」
と、受験における情報の大切さを実感できたという感想や

「自分の行きたい大学に行くことを目指すのが大事と言われ、もう一度進路についてじっくりと考え直すことにした」
「目標(大学)を具体的に定めることが大切だと思った」
と、改めて志望校について考えるきっかけとなったという回答が多く見られました。

この日西岡コーチが伝えたかった内容は、しっかりと生徒たちの心に届いたよう。これから具体的に志望校・学部を絞り、その学校について調べ、具体的な目標を立てていく…。生徒たちの目には、その筋道がうっすらと見えてきたのかも知れません。

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