リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 目黒日本大学学園 目黒日本大学高等学校

Vol01
2021.4.14
リアルドラゴン桜プロジェクトがついに始動。自分の目標を見つけ、夢を実現させよう!

2021年度からリアルドラゴン桜プロジェクトに参加することとなった、目黒日本大学高等学校(以下、目黒日大高校)。特進クラスの1年生 66名と2年生52名が、年間12回のワーク(リアルドラゴン桜授業)に参加します。3年生を対象とした、年4回の講演も開催予定です。生徒たちは何を学び、どのように変化していくのでしょう? これからの1年間、生徒たちの様子をレポートしていきます。

なぜ勉強をするのか?

4月14日に、記念すべき第1回のワークが2年生を対象におこなわれました。この日おこなわれたワークの一部を、さっそくご紹介しましょう。

初回のワークということで、生徒たちは緊張した表情で席についています。この日の講師を務める西岡壱成さん(東大経済学部4年生)は挨拶を終えると、次のように問いかけました。

「みなさんは勉強が好きですか? 嫌いですか?」。

リアルドラゴン桜プロジェクトでは、ワークの中で数多くの問いかけをしていきます。生徒は各自のタブレット端末で、東大の授業でも使われている、オープンチャットができるオンラインツールを利用して回答します。生徒は質問や回答を気軽にすることができ、講師は瞬時に回答を把握することができるために、より効率的にワークを進めることができるのです。

生徒たちはさっそく、回答を入力しました。勉強が好きだと答えた生徒は、あまり多くないようです。西岡講師は、こう語りはじめました。

「勉強が好きだと答えた人は、少数ですね。僕が東大生にアンケートをとった結果も同じです。『高1の時に勉強が好きでしたか?』との問いに、7割ほどの人が『嫌いだった』と答えたのです。僕自身も同じでした。だからみなさんの気持ちは、とても良くわかります。でも、これはとてももったいないことです。決めつけるのはまだ早い。東大生に『現在は勉強が好きですか?』と聞くと、ほとんどの人が『好き』、『楽しい』と答えました。今日は、なぜ勉強をするのか?を考えてみましょう」。

第1回のワークは、『何のために勉強をするのか』を考える時間となりました。

『なれま線』を乗り越えよう

西岡講師は続けて、自身の経験談を語りはじめました。高3の春に受けた模試の結果は、偏差値が35だったそうです。自分は勉強ができないと思い、将来の夢も希望もなかったその頃、ある先生との出会いで自分が変わりました。その先生は、こう語ったそうです。

「人間は、『なれま線』という一本の線で囲まれている。小学生の頃はたくさんの夢があり、その線は遠くにある。しかし成長するとともにその線はどんどん自分に近づいてきて、その夢を諦めるようになる。人間は、その線の内側でしか行動できない。しかし本当は、人間には無限の可能性があり、その線は幻想なのだ。だから何か一つのことに打ち込んでみなさい。勉強はスポーツと違い、運動神経などの才能に関係なく、誰にとっても平等だ。がんばった分だけ成長できる。だから、勉強で最高峰の東大を目指してみなさい」。

西岡講師は、続けます。

「僕はその言葉を信じ、勉強をしました。そして2浪はしたものの、東大に合格することができたのです。諦めたらその線の内側にいるままだと思ったから、途中で投げ出すことだけはしませんでした」。

「線を超えた結果、僕は東大で学び、やりたいことも見つかりました。みなさんより、はるかにひどい成績の僕にもできたのです。みなさんも、きっと線を超えることができるはずです。だから冒頭に、もったいないと言ったのです」。

「リアルドラゴン桜プロジェクトは、みなさんの未来を広げるお手伝いをするものです。自分の目標に向かって、夢を実現しませんか?」。

西岡講師の体験談を聞き、生徒たちの瞳がきらきらと輝きはじめました。

勉強することで、世界が広がる

「話を聞いているだけではつまらないと思うので、これから問題をどんどん解いていきましょう!」。西岡講師はこう言うと、さっそく問題を出しました。

「みなさんが飲んでいる牛乳は、どこで作られているでしょうか? 近くの席の人と相談してもいいですよ」。

生徒たちはさっそく、積極的に自分の意見を交わしはじめます。回答でもっとも多かったのは北海道で、次が千葉県でした。

西岡講師は、にやりとしながらこう語ります。「これまで、首都圏の多くの学校で同じ問題を出しました。一番多い答えはいつも北海道でしたが、違います。正解は、千葉や神奈川・群馬や栃木などです。理由は、牛乳は賞味期限が短いから。北海道から輸送すると、時間がかかるのです。千葉県と答えた人は、正解です」。

生徒たちは正解者に拍手をし、教室は一気に盛り上がります。

「同じような問題が、今年の共通テストにも出ました。この問題は、実は小学校の教科書に書かれています。近郊農業です。この言葉は知っていても、いつも飲んでいる牛乳と近郊農業を結びつける人は少ないですよね?」。

「この問題でわかることは、勉強をすると、身の回りのことがよく理解できるようになるということです。単純に、日常生活の中で知っていることが増えると楽しくないですか?」。

その後も次のような問題が出され、生徒は回答を続けます。
・複数の時刻表を見て、その時刻表が設置されている場所を答えよ
・かぼちゃがオーストラリアから輸入されている理由は?

最後に西岡講師は、こう語りました。
「実は、これらの問題は東大の入試で実際に出されたものです。東大は、なぜこのような問題を出すのでしょう? 東大や国立大学が求めているのは、知識を前提とした上での『思考力』なのです。たとえば時刻表の問題では、その時刻表を知らなくても、『なぜ、こうなるのか?』と考える力があれば、正解することができます」。

「そして、この『なぜ』を考えることこそが、楽しいのです。身の回りにあるものや目に入るものの『なぜ』を考えることは楽しく、勉強にもなります。今日家に帰ったら、ぜひ牛乳の産地を確認してみてください」と、西岡講師は語りました。

勉強とは身の回りのことを知り、その知識を活かすためにするものだということを、生徒たちは学びました。そして西岡講師は、学べば学ぶほど世の中のことが理解できるので、勉強は楽しいものなのだということを教えてくれました。

勉強は、社会に出てから役に立つ!

いよいよ本日のワークも終盤に入りました。西岡講師は、「ここまで、『勉強は楽しい』ものだということをお伝えしてきましたが、もう一つお伝えしたいことがあります。それは、『勉強は将来、役に立つ』ということです。まずは配布された教材の漫画、ドラゴン桜を読んでください」と語りはじめました。

配布された漫画の内容は、テストでミスをした生徒が「言い訳などしたくない。間違ったのは自分のせいだ」と話したことを、教師が叱るというものです。言い訳には2種類あり、失敗を取り繕うのは『敗者の言い訳』で、失敗から学ぶのは『勝者の言い訳』。勉強では、どんどん『勝者の言い訳』をしようという内容です。

西岡講師はこう解説しました。「東大模試で全国1位をとった人は、テストで間違った部分があると嬉しいと言いました。なぜなら、自分が理解していない部分がわかるからだそうです。間違いがあるからこそ、『こうすればよかった』ということを学ぶことができる。これこそが、失敗から学ぶ『勝者の言い訳』です」。

「このように、勉強をすると失敗から学ぶ思考法を自然と身につけることができます。そしてこの思考法は、社会に出てからとても役に立つのです」。

西岡講師はこう言うと、PDCAサイクルという、多くの企業で使われている考え方を紹介しました。これは、計画を立てる→実行する→結果を評価する→改善点を洗い出す→次の計画を立てて実行するというものです。このサイクルは、まさに勉強と同じなのだと力説しました。

最後に西岡講師は、こうまとめました。

「勉強とは本来、社会を知るためにやるものです。そして社会に出てからも役に立つ、『失敗から学ぶやり方』を身につけることができます。その結果、一人ひとりの出来ることの幅を広げてくれるものなのです」。

「みなさんは日々の忙しさに追われて、なぜ勉強をするのかを考えられていないのではないでしょうか?これからの1ヶ月で、自分なりの『勉強の意義』を考えてみませんか?自分が納得できる答えを探しましょう!」。

こうして第1回のワークが終わりました。

生徒のアンケートには『とても満足した』という回答が並び、
・勉強の意義を考えるきっかけになった
・勝者の言い訳という考え方が参考になった
・将来の夢を実現するために、勉強をもっとやりたい
といった、とても前向きな声がならびました。

これからの1年間、生徒たちはさらに多くのことを学ぶことでしょう。その成長を見るのが、とても楽しみです。

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