リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 明徳学園相洋高等学校

Vol01
2022.5.13
【1年生インタビュー】プロジェクト始動! 自分が勉強する目的を考える

新年度がスタートして1カ月余りが経った5月半ば、相洋高校で2022年度第1回リアルドラゴン桜授業が行われました。

本年度の相洋高校では特進コース選抜クラスの全学年が、共同、あるいは学年別の授業でリアルドラゴン桜プロジェクトに参加します。

この日の授業に参加したのは、入学間もない1年生18名。2年生、3年生は昨年度からプロジェクトを経験していますが、1年生にとっては初のリアルドラゴン桜授業です。新たな気持ちで勉強に臨む彼・彼女たちの様子を、授業後のインタビューとともにレポートします。

【授業レポート】学ぶことの楽しさを知ろう!

「みなさんこんにちは!」
「こんにちはーー!!!」

いよいよスタートした第1回目のリアルドラゴン桜授業。東大生講師のリーダーである西岡壱誠講師の第一声に、特進コース選抜クラス1年生の生徒全員が明るく大きな声で答えます。西岡講師も「元気でいいですね!」と、笑顔で教室を見渡しました。

冒頭で西岡講師は、リアルドラゴン桜プロジェクトの3つの目的を伝えました。それは、「目指す大学や将来の目標を持つ」「目の前の勉強に目標を持つ」「勉強に楽しんで取り組む」というものです。

「これらの目標に向けて、みなさんと一緒にまず考えたいのが勉強の意義です」と前置きし、西岡講師はいくつかの問題を出しました。

問題はいずれも「自分が飲んでいる牛乳はどこで生産されたもの?」など、身近なことや聞き慣れたテーマにまつわるものです。

西岡講師は問題を出すと、オープンチャットアプリを使ったコミュニケーションも交え、生徒が自分の意見をアウトプットする時間を設けました。生徒は学校が配付している各自のタブレットで回答を書き込み、プロジェクターに映し出された仲間の答えも目にして活発に意見交換。クイズを解くように、楽しそうに解答を考えています。

このプロセスで西岡講師が伝えたかったのは、「考えることの大切さ」。なぜなら大学入試では、知識を前提とした思考力を問われる問題が多いからです。同時に、オンラインコミュニケーションも駆使した大学の授業スタイルを体験してもらおうという目的もありました。

問題は、解答を知ると「なるほど!」と納得がいき、身近なことを面白く感じられるものばかり。生徒は考えることの大切さ、学ぶこと・知ることの楽しさを実感したようでした。

授業後半になると、西岡講師は自身の過去について語り始めました。実は、西岡講師の高校時代の偏差値は35。勉強もスポーツも苦手な生徒でしたが、先生のある言葉がきっかけで変わったといいます。

それは、“なれま線”という見えない線の話です。

「人は“なれま線”という線で自分を囲い、○○にはなれない、と自分の可能性を狭めてしまいがち。西岡、おまえはその“なれま線”が自分のすごく近くにある人間だ。その線を越えて今の自分を変えてみないか?」

先生のこの言葉で一念発起し、猛勉強して2浪で東大に合格した西岡講師。真剣に聞き入っていた生徒たちは、勉強は正しく努力すれば結果を出せることを感じ取り、受験への想いを新たにした様子です。

最後は担任の倉田光太朗先生が「大学受験を極めた東大生のみなさんが、みんなのパートナーとして一緒に走ってくれます。こんなに頼もしいことはないと思うので、ぜひ、一緒にがんばっていきましょう」と生徒に声をかけ、第1回目の授業が終了しました。

【1年生インタビュー・前半】
恵まれた環境で切磋琢磨していきたい

授業後は、2名の生徒に感想を聞きました。偶然、同じ中学から進学してきたというKさんとMさんです。中学時代は吹奏楽部に所属し、相洋高校では軽音楽部に入部した音楽が大好きな2人です。

Kさん

Mさん

──相洋高校に入学して約1カ月が経ちました。高校生活の感想を聞かせてください。

Mさん:特進コース選抜クラスは、高いレベル、高い意識で勉強と向き合っている同級生ばかりで驚きました。お互いに切磋琢磨していけるので、自分を高められるのではないかと思っています。

でも、みんな人柄は温かくて、友達も部活の先輩もすごくやさしいです。先生方も個性的で面白く親身になって教えてくださり、いい環境だなあと思います。

Kさん:高校は中学校より自由度が高い分、自分の行動に責任を持たなくてはという、気が引き締まる想いがあります。

またMさんが言う通り、選抜クラスには学力が高い人が集まっているので、自分の中の向上心が高まりました。

先生方は、生徒一人ひとりをちゃんと見てくださっていると感じます。わからないことや迷うことがあったら安心して聞ける先生方で、心強いです。

──先ほど、初めてのリアルドラゴン桜授業に参加しました。2人とも積極的に発言している姿が印象的でしたが、授業にはどんな感想を持ちましたか?

Mさん:なかなか会う機会のない現役東大生からいろいろな話を聞ける、恵まれた時間だと思いました。

こんなチャンスはめったにないので、積極的に発言しました。前向きに取り組んでいけば得るものがあると思うので、これからが楽しみです。

Kさん:国語数学といった教科に限らず、歩き方、食べ方を学ぶのも勉強の一部だと捉えると、僕たちは小さな頃から勉強しているのだと思います。でも、勉強する意義や理由を問われたら、意外と答えられないのだと実感しました。

だからこそ今日の授業は、自分は何のために勉強するのかを考えるいいきっかけになりました。自分が勉強する目的がわかれば目標を立てて進んでいける。そのことをはっきり認識できたのは、とても大きなことだと思います。

【1年生インタビュー・後半】
限界を決めず、なりたい自分になるために勉強する

──今日の授業で特に印象に残ったことは?

Mさん:西岡講師が自分を変えるきっかけになったという“なれま線”の話がすごく刺さりました。できないと決めつけてしまうと、その先に広がっているかもしれない可能性を自らつぶすことになる。今まではそんな風に捉えたことがなく、ハッとしました。

Kさん:僕は、授業の途中で西岡講師が「東大の友人は、街中で見かけるものについても『あそこにガソリンスタンドがあるのはこういう立地だからだろうね』など、一段深い視点で見ている」という話をサラッとしていたのが印象的でした。

僕は歴史が好きで、観光地に行くと「400年前にここであの戦があったのか~」などと考えて楽しんでいるのですが、友達に共感してもらえないことも多くて……(笑)。自分は変わっているのかなと思っていましたが、東大生のエピソードを聞いて「好きなことを大事にして、もっと知ろうとすることはアリなんだ」と感じました。それが、なんだかとてもうれしかったです。

──高校生活、どんな風に勉強に取り組んでいきたいですか?

Mさん:私は中学生の頃から目標を高く設定しがちで、周囲に心配されることも少なくありませんでしたが、西岡講師の話を聞いていたら「チャレンジしていいんだ」と思えました。

自分の限界を決めず、自分の可能性を信じ、できることをたくさん増やしたいです。

Kさん:今までの自分は、高校に行く、大学に行くという目的で勉強していたのだと気づきました。でも授業に参加し、なりたい自分になるために勉強して、勉強したことを自分の力にしていきたいという考えに変わりました。

苦手意識があるものもきっとどこかで役に立つと思えたので、いろいろなことに挑戦し、失敗してもそこから何かを学んでいきたいです。

今年も、相模湾を見渡す相洋高校から未来を見つめる生徒を乗せた相洋丸が出航しました。大学受験というゴールに向けた航海で、生徒たちは何を感じ、どんな成長を見せてくれるのでしょうか。これからの1年間、見守っていきたいと思います。

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