リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 須賀学園 宇都宮短期大学附属高等学校

Vol03
2020.9.14
【2年生インタビュー】
このプロジェクトの学びを、自分の人生に役立てたい

日差しが少しずつ秋の気配を含んできた9月半ば。相洋高校では西岡コーチによるリアルドラゴン桜授業が行われました。

相洋高校は昨年度から参加している特進コース3年1組の生徒のほか、今年度から新たに特進コース2年1組の生徒たちもこのプロジェクトに臨んでいます。

今回は2年生の生徒がプロジェクトにかける想いを、彼・彼女らにとって2回目となる授業の様子とともにお伝えします。

東大生のノートに“→”が多い理由

2年生の生徒たちにとって2回目となるリアルドラゴン桜授業。この授業では普段の学校の授業と違い、机がコの字型に並んでいます。

実は、コの字型レイアウトは大学の授業と同じスタイル。大学では隣の人と話しやすいこの形式で活発に意見交換し、自分の意見を述べるシーンが多いのだと西岡コーチは話します。

「つまり、積極的なコミュニケーションができなければ置いていかれるし、授業が楽しくありません。君たちは、2年後にはそういうスタイルで学ぶことになる。そのときに充実した学びを得るためにも、今からコの字型授業に馴染んでいってほしいと思います」

まだ大学入学後の授業のことまでイメージしていなかったのか、生徒たちは少しハッとしたような表情で互いに顔を見合わせます。

こうしてスタートしたこの日の授業のテーマは「“なぜ”を問うことの大切さ」。授業中、西岡コーチは折に触れて相談の時間を設け、生徒たちも積極的に意見交換をしてきます。

すると授業半ば、西岡コーチは今後の勉強に大いに役立つあることを教えてくれました。

「東大生のノートで使われている記号で一番多いのは、“→”矢印です」

例えば歴史なら、いつ何があったかを単体で覚えていくのではなく、「〇〇があったから→その出来事が起きた。その出来事があったから→△△という変化がもたらされた」というように、ものごとの関係性を矢印でつないで理解する。そうやって覚えたことは忘れにくく、仮に記憶の一部が飛んでも推測しやすくなるのだといいます。

そして、「大学入試では“なぜ”を問われる問題が多い」とも。

「関係性を理解するには、『なぜ、この出来事はこの年に起きたんだろう』と“なぜ”を問い、理解を深める姿勢が必要です。さらに、問題を解けるようになるには自分で問題をつくってみることも効果的。出題する側の意図を想像できるようになると、問題集を解くのがぐっとラクになります」

思いもよらなかった着眼点に生徒の目も真剣味を帯び、誰もが西岡コーチをまっすぐに見つめています。

そして西岡コーチは、授業の締めくくりに高2の今やっておくべきことも指南。

「人間の脳は忘れるようにできています。でも、何度も目にするもの・ストーリーになっているものは覚えやすい。まずは今やっている問題集を早く終わらせて大枠の理解を進めてください。大枠のストーリーを頭の中に入れれば、後から入れる細かい知識が定着しやすくなるはずです」

勉強の進め方の具体的なレクチャーに、生徒たちのやる気もいっそう増したようでした。

【生徒インタビュー:前半】
誰もが引き込まれていく、西岡コーチの授業

この日は授業後に3名の生徒の話を聞くことができました。話を聞かせてくれたのは特進コース2年1組のAさん、Fさん、Mさんです。

──すでにリアルドラゴン桜授業を2回受けたわけですが、実際に受けてみて、どのような感想をもちましたか?

Aさん:「現役東大生のコーチが来る」と聞いたときは、ものすごく頭のいい人が難しい話をするのかな……? と、少し不安に感じたりもしました。

でも、実際にお会いした西岡コーチは気さくで接しやすく、話もわかりやすくてスーッと頭に入ってきます。高校時代の偏差値が低かったことなどコーチ自身の実体験も教えてくださり、親しみが湧きました。

「なぜ勉強するのか」「どうやって勉強するのか」という授業内容も新鮮でした。今まで意識してこなかったテーマについて考えるきっかけになり、とてもいい時間だと思っています。

Aさん

Fさん:私も毎回、楽しく授業を受けています。西岡コーチは明るいし、話の内容も興味深く、聞いていて飽きません。学校の授業は科目を学ぶものですが、西岡コーチの授業は、勉強に対する姿勢などを学べる授業。受験に向けた勉強法も教えてくださるので参考になります。

Fさん

Mさん:西岡コーチの話は人を惹きつけるパワーがあり、僕たちも自然に聞き入ってしまいます。役立つ情報がたくさん盛り込まれた授業なので、自分のためになることを取り入れて勉強に活かしていきたいです。

Mさん

──高2の秋を迎え、大学受験もリアリティを増してきたと思います。受験に向けての想いは?

Aさん:私は1年生の前半まであることに興味をもっていたのですが、それを学ぶには大学よりも専門学校のほうが適していて、大学進学を迷った時期がありました。でも、興味のあることを深掘りしていったら大学で学びたいことが見つかって、希望の学部も定まってきました。今はその目標に向けての勉強をスタートしたところです。

Fさん:私はいくつかのジャンルに興味があって、志望学部をどうするかまだ迷っています。ただ、どのジャンルも理系なので、今は理系の大学入試に必要な科目を優先して勉強しています。志望大学は、学びたいことが明確になってから決めようと思っています。

Mさん:僕は入学したときから「2年生の夏が終わったら本気で受験勉強しよう」と思っていて、今まさに勉強をがんばり始めています。志望校はある程度絞りましたが、模試の点数はまだまだ十分ではありません。成績を伸ばすには気合を入れてやるしかないと思うので、集中して取り組んでいきたいです。

【生徒インタビュー:後半】
このプロジェクトでさまざまなことを吸収したい

──リアルドラゴン桜プロジェクトに参加することで、どんな風に変わっていきたいですか?

Aさん:1年生の頃、このプロジェクトに参加している先輩を見てうらやましく思っていたので、今年度は自分も参加できてうれしいです。

今日は意見交換する授業を通して、1人で勉強しているだけでは気づかないことや見えていない部分があることをあらためて知りました。どんなところに着眼点を置いたらいいのか、西岡コーチから吸収し、自分の勉強の質を高められたら……と思います。

Fさん:スタートする前は「必勝!」「合格!」みたいな、ガリガリ勉強するプロジェクトなのかな? と思っていましたが、全然違いました(笑)。勉強の方針の立て方なども教えていただける、とてもためになるプロジェクトだと感じています。いろいろ教えていただく中から自分に合う方法を見つけ、実践していきたいです。

Mさん:正直いうと僕も、プロジェクトがスタートする前は「勉強の負担が増えるのかな。大変そうだな」と思っていました。

だけど始まってみたら科目の勉強とは全く異なり、効率的な勉強法を学べる貴重な授業だったので驚きました。西岡コーチが教えてくださる勉強への姿勢などは、何事においても活かしていけるような気がします。きちんと取り組んで自分の人生に役立てていけたらいいな、と思っています。

***

それぞれに将来を見据え、今すべきことを考えながら着実に歩を進めている生徒たち。プロジェクトに参加して新たに見えてきたものもあるようで、自分の言葉でしっかり答えてくれました。

担任の倉田光太朗先生からも、「1回目の授業が終わった後、勉強に対する生徒の姿勢に前向きな変化を感じます」と、期待が高まるコメントが。「これから西岡コーチとさらなる信頼関係を築き、一丸となって受験に向かっていきたいですね。生徒がモチベーションを維持できるよう僕らもサポートしていきます」と、頼もしい言葉をくださいました。

彼・彼女たちが乗り込む相洋丸の航海はまだ序盤。この先、受験という荒波で困難が待ち受けていたとしても、未来を見つめる生徒のパワーを糧に力強く前進していくことでしょう。

Copyright © Mita Norifusa / Cork