リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 須賀学園 宇都宮短期大学附属高等学校

Vol 13
2020.2.7
プロジェクト終了間近のいま
先生が語る、「生徒への想い」

宇都宮短期大学附属高校1年生のリアルドラゴン桜授業も、いよいよ今年度のゴール間近です。このレポートも最終回ということで、今回は先生2名にインタビューを実施。生徒と共に駆け抜けたこの1年間について、お話を聞きました。プロジェクトにかけた想い、そして、これから生徒に期待すること…。この日行われたリアルドラゴン桜授業の様子と併せて、先生たちのリアルな声に迫ります。

大きな収穫だったのは
進路を意識する生徒が増えたこと

―今年度のリアルドラゴン桜プロジェクトもいよいよゴールを迎えますが、参加して良かったと思うことはどんなことですか?

齊藤先生:やはり、普段の勉強方法やノートの取り方など、通常の授業で私たちが教えきれないことを教えていただいたことですね。西岡コーチは現役東大生ということもあって、私たち教師よりも生徒に近い存在です。そんな西岡コーチの言葉だけに、生徒の耳にもすんなり入ったのではないかと感じています。

東城先生:私は1年生のクラス担任なのですが、早いうちから進路に対する意識づけができたのは非常に良かったと思っています。このことに関しては、リアルドラゴン桜プロジェクトに参加している生徒だけでなく、参加していない生徒にも良い影響があったと思いますね。1年生の間はまだ文系、理系のどちらを選ぶかしか意識がいかないことが多いのですが、このプロジェクトがあったことによって、早くから受験を意識するようになったと思います。

―難関大学を目指したいという生徒も増えたようですね

齊藤先生:確かにそうですね。東大を始めとして、難関大学を目指して頑張ろうという生徒が例年以上に増えたと思います。

東城先生:私も同感です。こうやって毎月受験を意識する機会を持てるということは、やはり大きいですよね。

齊藤先生:3年間の中では1年生が一番大事な時期だと思うので、ここでしっかり勉強するための土台ができたことは、非常にありがたいと思います。

プロジェクト担当の齊藤真也先生(写真左)と、1年生の担任、東城拓先生(写真右)

芽生えた自主性を持続して
あと2年を駆け抜けてほしい

―他に生徒たちに感じる変化はありますか?

東城先生:西岡コーチがリアルドラゴン桜授業の中で繰り返し伝えていた、「自主的に勉強する」という意識は、明確についてきたと思いますね。わからないことを自分で積極的に調べたり、わかりやすい参考書を見つけてきて私に報告してくれたり。生徒たちにこのような自主性が生まれたのは、やはりリアルドラゴン桜授業の影響が大きいのではないかと思います。

齊藤先生:授業でも積極性が出てきましたよね。回を重ねるごとにどんどん挙手して発言できるようになっていますし、授業終了後に質問に行く生徒もスタート時と比べるとずいぶん増えました。参加している生徒たちの間にも一体感が生まれたように感じています。

東城先生:プロジェクトに参加した生徒に芽生えた自主性が、参加していない周りの生徒たちにも良い影響を与えているのは嬉しいですね。これからもこの好循環がどんどん広がっていってほしいと思っています。

―プロジェクト終了後の生徒たちに期待することは何ですか?

齊藤先生:積極性も出て、意識が高まっているので、この状態を継続して残り2年間を駆け抜けてもらいたいですね。目標も東大や難関大学など高いところに設定しつつ、その意識を受験まで継続していってくれたらいいと思います。

東城先生:この1年間、西岡コーチを始め複数の現役東大生の方にお話ししていただいたことは、生徒たちにとって本当にいい経験になったと思うのです。ここで学んだことを1人1人が咀嚼して、これからの勉強や人生に生かしていってほしいですね。

「東大生がみんなやっている勉強法を教えます!」

先生インタビューに続いて、次はリアルドラゴン桜授業の様子をご紹介したいと思います。この日は、東大模試1位を取ったこともあるという文科三類1年生の安部昌悟コーチも参加し、授業を盛り上げてくれました。

今年度の授業も残るところ今回を入れてあと2回。昨年4月のスタート時と比べると、生徒たちの表情もどこか大人びてきたように感じられます。

そんな生徒の顔を見渡す西岡コーチ。授業はコーチのこんな言葉から始まりました。

「今日は、東大生がみんなやっている勉強法を紹介したいと思います」。

やはり興味のあるテーマなのでしょう。会場はしんと静まり返り、みんな真剣な眼差しで西岡コーチの次の言葉を待っています。

「どんな勉強法だか、当ててみてください」。生徒にそう質問する西岡コーチ。早速何人かの生徒から手を挙が挙がり、「必ず復習する」、「毎日決まった時間に勉強する」といった意見が出されました。

ここで答えとして西岡コーチが紹介したのが、「説明勉強法」です。これは簡単にいうと、勉強したことを「人に説明する」という勉強法のこと。人に教えることで、自分の理解度も深まるほか、理解不足だったところもわかるのだといいます。

「僕も自分の勉強の一環として、他のクラスの生徒に勉強を教えたり、生徒同士でどういう教え方がわかりやすいのか、教える側の立場に立って議論したりしていました」。そう自らの経験を話す安部コーチ。東大模試1位を取った安部コーチの言葉だけに、生徒もなるほど、という表情で耳を傾けています。

学びの大切なテクニック
アウトプットを実践する!

西岡コーチいわく、「インプットは3、アウトプット7が、勉強の黄金比」なのだそう。そして授業はいよいよ、このアウトプットの実習へと進みます。

ここで、アウトプットのテクニックとして、人に何かを伝える時に使える「サンドウィッチ法」という手法が紹介されました。これは、「フランスは農業国です。理由は〇〇、〇〇、〇〇の3つです。だからフランスは農業国なのです」といった具合に、「言いたいこと」というパンで、「理由」という具を挟むという方法です。

次はさっそく実践編。隣の人と2人1チームになり、

「宇都宮短期大学附属高校ってどんな高校?」
「あなたって、どんな人?」
「特定の個人を思い浮かべて、その人ってどんな人?」

などテーマを決めて、交互に隣の人に説明していきます。
みんなやや戸惑いぎみながら、習ったばかりのサンドウィッチ法をうまく使いこなしている様子。初めて使うアウトプットのテクニックながら、しっかりと自分の物にしているように見えました。

「ちゃんと説明できたと思う人!」という西岡コーチの問いかけに対しても約半数の生徒から手が挙がり、結果は上々。前回のコーチインタビューで「アウトプットができるようになることを1つのゴールに置いています」と話していた西岡コーチも、嬉しそうな表情を浮かべていました。

このほか異なるアプローチのアウトプットテクニックや、国語現代文の具体的な解き方テクニックなどが紹介された今回の授業。終了後は今まで以上に多くの生徒が西岡コーチの周りに集まり、積極的に質問を投げかけていました。

西岡コーチと生徒、そして先生が一丸となって取り組んだリアルドラゴン桜プロジェクト。その今年度のレポートも、今回で最後です。1年間はあっという間でしたが、ここで学んだことはこれからも生徒1人1人に影響を与え続け、いつかきっと、大きな実を結ぶことでしょう。