リアルドラゴン桜プロジェクト

学校法人 須賀学園 宇都宮短期大学附属高等学校

Vol01
2021.4.26
勉強することで世界が広がる!
授業でそれを体感して欲しい

新緑が眩しい4月26日。1年生に向けて、令和3年度第1回目のリアルドラゴン桜授業が行われました。この日参加した生徒は総勢72名。西岡講師を迎えての初授業とあって、みんなやや緊張の面持ちです。これからどんな体験が彼・彼女たちを待っているのか。そして、1年を通してどのように成長していくのか。これから7回に分けて、詳しくレポートしていきたいと思います。

誰かが本気で言う言葉には
本気の眼差しを向ける必要がある

1年生初のリアルドラゴン桜授業は、西岡講師のこんな言葉で始まりました。

「皆さん、授業を受けるという言葉を英語で何と言うかわかりますか?」

突然の投げかけに戸惑う生徒たちに向けて、西岡講師がマイクを向けます。70名を超える生徒の前で自分の意見を発表するというのは、彼・彼女たちにとって初めての経験でしょう。それでもマイクを向けられた生徒は、「listen to a class」や「do a class」など、自分なりの答えを考え、発表していきます。

この問いの答えは、 「take a class」。自分から授業を能動的に取り行くと言う意味だそう。聞いているだけの「listen to a class」では、せっかくの授業も身にならないのだと、西岡講師は熱く語ります。

「東大では、授業が終わると生徒がこぞって先生に質問に行きます。頭が良い東大生が自ら質問に行くことに、僕も最初は驚きました」。そう自身の体験を語る西岡講師。「皆さんも、僕の言葉に真剣に耳を傾けて、積極的に情報を取りに行く。そんな意識で臨んでください」と続けます。

「この授業は、受け身では通用しない」。そんな想いを抱いたのでしょうか。西岡講師の話を深く頷きながら聞く生徒の姿も。その様子を見た西岡講師は、「誰かが本気で言う言葉に対しては、本気の眼差しを向ける必要があります。頷くことも、Takeしていることです。その姿勢を忘れないでください」。と、温かいまなざしで生徒たちに伝えました。

志望校に合格することだけが
勉強のゴールではない!

次に生徒たちに問いかけられたのは、「なぜ勉強するのか」という質問でした。周りと相談して、匿名で使えるオープンチャットツールに書き込むよう指示が出ます。
一方的にインプットするのではなく、まず生徒に自分で考えさせ、アウトプットさせるのも、リアルドラゴン桜授業の特徴の1つ。こうして生徒たちの自主性を育んでいくのです。

人前で意見を発表することが苦手な生徒も、このアプリなら、積極的に意見を出せるそう。オープンチャットには、

「自分の能力を発揮するため」、「東大に行くため」、「世界の様々な問題を解決するため」、「自分の選択肢を広げるため」、と、さまざまな意見が書き込まれていきます。

「志望校への合格は、目的の1つでしかありません」と話す西岡講師。自身が偏差値35からスタートして東大に合格したエピソードを交えながら、勉強は実は楽しいこと、そして、勉強は、志望校に入学した後の人生にも役立つことを伝えます。

「このプロジェクトは、みんなが行きたい大学に行けるようになること、そして、社会で活躍できるようになることを目指すプロジェクトなのです」。

そんな西岡講師の真摯な言葉は、生徒たちの胸にもしっかりと響いたよう。西岡講師に向けられるまっすぐな眼差しが、とても印象的でした。

勉強をすると、世の中のことが
より理解できるようになる

授業の中盤では、「勉強をすることで世界が広がる」ということを生徒に実感してもらうべく、いくつか問題が出題されました。

その1つが、4つの時刻表を見て、それぞれが①成田空港の上海行時刻表、②東京郊外の住宅団地のバス停のもの、③人口約10万人の地方都市の駅前のバス停のもの、④人口約5000人の山間部のバス停のもの、どれにあたるのかを問う問題です。

バスの頻度、時間帯などから、どの路線かを推察するこの問題。生徒たちも積極的に周囲と相談し、自ら手を挙げて回答していきます。授業の冒頭と比べても、明らかに積極性が増している様子から、早くも「take a class」を実践しようとする姿勢が見て取れます。

回答した後、「実はこのバス停の問題は、東大の過去問です」と、ネタばらしをする西岡講師。「皆さんがこれから受ける新テストでは、このように生活に密着した問題もあるのです」と話します。

東大の入試問題は難解だと思っていた生徒たちにとって、この問題はとても意外だったと同時に、新たな発見になったようです。

身近なことが問題として出題されること、勉強することが身近な生活に役立つことを知り、彼・彼女たちの世界も広がったようです。

ケアレスミスをしたときは
理由を振り返ることが大切

ここで、15分程度の休憩時間が設けられました。休憩時間中には生徒たちが西岡講師のもとに集まり、談笑する姿も。まだ1回目の授業ながら、とても和やかな雰囲気です。

そして授業の後半がスタート。ここでは、「シャッター商店街が増えているのはなぜか」。
「ブラックジャックで勝つための確率は?」といった、東大の過去問がいくつか紹介されました。

これらの問題を通して、「勉強すればするほど、社会のことがわかるようになる」ということを、重ねて生徒たちに伝えていきます。

続いて、漫画「ドラゴン桜」を読む時間が与えられました。漫画のテーマは、ケアレスミス。ケアレスミスをしたときに、なぜミスをしたのか、理由をしっかり振り返ることの大切さが描かれています。

サポートとして参加していた東大出身の山田講師も、かつて7 × 8 =56を55とするケアレスミスをした経験があるとのこと。

「ケアレスミスをどう克服していくか。これは社会に出てからも、とても重要です。失敗から学ぶことの大切さ。皆さんには今日、これを感じてもらえたらと思います」と語る山田講師。現役東大生の実体験を交えた話は、生徒たちの心にも深く響いたようでした。

最後に宿題として、「なぜ勉強するのか」その理由を記入するシートが配布され、本日の授業は終了となりました。

授業終了後に取ったアンケートを見ると、
「自分1人では今まで考えることができなかったような難しい問題をみんなと考え、そこから色々なことを発見でき、学ぶことができた」という意見や、
「実際に東大に通っている方から、勉強とは何か、学ぶことの楽しさを聞くことができた」など肯定的な感想が数多く見られ、生徒たちがさまざまなことを吸収できたことが伺えました。

この日の授業が生徒たちにどのような変化をもたらしたのか、勉強の仕方がどう変わっていくのか。今後も生徒たちの変化を見守っていきたいと思います。

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